見かねたブリジットとアン・ハセウェイが背中を押してくれた日の話
なんとなく選んで見たドラマや映画に、"えっこれって、私のこと言ってる?" "私に向けた言葉なの?"
今の心の在り方や求めていたものと、ピタリと合う現象は、きっと誰にでもある。私は、それが昨日見た2作品でその現象が起こったのだ。
昨日私が見たのはこちらの二作。
ブリジット・ジョーンズの日記
モダン・ラブ ~ 今日もNYの街角で ~ episode3
厳密には"モダン・ラブ"は全八話の一話完結の短編ドラマである。
この二作品には大きな共通点があった。
まずは、二つのあらすじから。
ブリジット・ジョーンズの日記*30代の独身女性をヒロインに、仕事に恋にダイエットに悪戦苦闘しながらも常にポジティブに生きる等身大の女性像を描き同世代の女性の強い共感を得る。主演はこの作品のために体重を6キロも増やして挑んだという「ベティ・サイズモア」のレニー・ゼルウィガー。ブリジット・ジョーンズは出版社勤務のOLで32歳、独身。彼女は新年にあたってひとつの決意をする。「日記をつけ、タバコとお酒を控えめにし、体重を減らして、恋人を見つける! [amazon prime 概要欄より]
以前、「ドラマの心情描写を知る」というテーマの大学の講義で、この作品のラストシーンだけ切り取ったものを見てから気になり、約一年半ごしの視聴。名作というだけあり、一時間半という短めながらも視聴後の充実感がすごい。
「おっ上手くいき始めたぞ」と思いきや、何度もブリジットに降りかかる試練の数々。視聴者自身も、ブリジットと共に、振り回されていく感じがとても良い。それだけ、ブリジットが感情移入しやすく、親しみを持てるヒロインだからであろう。
劇中、"親戚が年に何度も集うパーティー"というものが度々描かれ、日本人にはあまり馴染みがないのにもかかわらず、共感できる彼女のうんざり感。あの親戚の集いの息苦しさというのは、万国共通みたい。
この作品のメインテーマは、自分らしく生きるということ。彼女がもともと持っている魅力。仕事に恋にダイエットに、悪戦苦闘しながらも彼女はありのままの自分を磨いていく。始まりはお酒やタバコまみれ、自己肯定感も低い彼女が、映画が終盤に差し掛かるにつれ、視聴者も彼女の虜になっていく存在になるのも素敵。
完璧ではないけれど、ありのままの彼女にとっての最大のハッピーエンド。
それでは、もうひとつ。
モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~ *思いも寄らない人物との友情。失恋のやり直し。転換期を迎えた結婚生活。デートとは言えないかもしれないデート。型にはまらない形の家族。これらすべては、ニューヨーク・タイムズ紙の人気コラム「Modern Love」に実際に投稿されたエッセーに基づく、愛の喜びや苦悩についてのユニークな物語だ。
season1は全八話、一話完結の短編ドラマ。最近は、これをお昼ご飯を食べながらみるのが何よりの楽しみ。短編ながら、この充実度・幸福度はスゴイ。時に笑い、泣き、共感し、心が温まりまくるそんなドラマ。これぞ、まさしく、ハートフル・ドラマ。
こんなドラマをもっと日本のテレビでも見たい。
どの回も素晴らしいのですが、昨日の3話は特によかった。
③ありのままの私を受け入れて 私の私生活は一筋縄ではいかないものだった。恋愛関係で隠し事は禁物。相手に自分をさらけ出さなければならない。だけど私は、その時の自分が何者であるか、自分でも分かっていなかったのだ。 [amazonprime概要欄より]
プラダを着た悪魔やマイインターンでお馴染み、アン・ハセウェイがヒロインの回。彼女には、大きな秘密があるのだがその秘密を隠し、自分の中だけで解決しようとするあまり、すべてが空回りしてしまう。本当の自分を認め、それを誰かに伝えること。彼女と同じ秘密を持っていなくとも、その秘密をもつ自分を自分が認められないことで苦しむ人は沢山いるだろう。
彼女の秘密が秘密ではなくなったとき、私は涙が止まらなかった。この作品を見たランチタイムの30分は価値あるものだった。
昨日、偶然にも選択したこの二作が私に伝えようとしてくれたこと。
ありのままの自分を認めること
思い描く自分が、理想的なものとかけ離れていると感じた時、人はありのままの自分に目をつむる。今までの私はずっとそうだった。他人はどこまでもくっきりと見えるのに、自分のことになると盲目になるのはなんでだろう。
その現状に薄々と気が付いていた今日この頃、昨日の二作品はその事実を決定付け、そしてその先にある新たな光を見せてくれた。
ありのままの姿見せるのよ、と、数年前歌った雪の女王も、客席の私に教えてくれようとしてくれてたのかもしれない。
おそらく、かなり頑固ちゃんの私は一作品だけでは弱かった、この二作品を同日に見たことで、仮定が確信に変わったのだ。
やはり、映画、ドラマはすばらしい。
結局、そこで収まりそうになる。待て待て、
この度はここに記すことで、実証に結びつけるのだよ。
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