果たして本当に『休校中の児童生徒が家庭学習を通じて学力を身につけたと確認できる場合、学校再開後に同じ内容を授業などで行わなくてもよい』のだろうか
こんにちは!東京下町・都電沿線で学習塾を経営しているブラボー先生®と申します!ただ今午後2時25分。教室オープンまでの限られた時間で、中々ヘビーな話題に触れたいと思います。
それでは、いってみよー!
タイトルの文言は、2020年4月10日に、文部科学省が出した学校の授業に関する特例の抜粋です。現在、学校から皆さんの家に届いている沢山の課題。実はあれ、再度学校で履修しない可能性があるんですって!
・・・うーむ。
うえのリンクを見る時間のないアナタのためにおおまかに要約すると、ポイントは休校明けの確認テストなどで、子どもがその範囲について充分理解していると判断された場合には、現在課題で出されている範囲について特例的に指導しない、という事です。
**どうして? **
それは要するに、2020年度のカリキュラムを先延ばしにしたくないから、に他なりません。つまり計画ありき、なんですね。2020年度にやらなきゃいけないことがこれだけあって、おそらくこれからもコロナ休校が断続的に続いた場合、もう学校の追加授業だけでは対応ができないかもしれない。だから、家で自学してもらった所について、テストの点が良ければ理解したよって事でいいでしょうって事です。
合理的ですね。私は留学経験者ですから、出来る子は合格で、出来ない子は落第(再履修)というのはよくわかる。
でも、それは授業を受けた後での話ですよね。
今回の措置をオッケーにしちゃうと、教師の役目はどうなるの?っておもっちゃいます。
ワタシたちの教室では、『学校の授業がわかりやすくなるために』という事で、常に先取り授業を行っています。都立中高一貫校対策クラスや、私立受験クラスを受講する生徒は、最低限学校の勉強は自分で理解できるように集中しましょうって保護者と意思疎通をしています。
だからまあ、ウチの子たちはケアできているからいいの。
でも、『今がチャンスだ』っつって一生懸命ウチの教室で頑張る子と、それ以外の生徒は、これみんな本来同じ授業を受ける権利をもつ学生なんですよね。
経済格差はまんま、学力格差の引き金になる危険性がある。
いや今までも、塾に行っている行っていないの差はあったはずです。でも今回はわけが違う。学校の指導すら入らないのだから。
学校は、授業だけではなく、共同作業を通じて社会性を育んだり、地域の人とのふれあいを学園祭などのイベントを通して学んだりと、勉強以外の活動、学びも沢山あると思っています。
コイだのセイシュンだのってのを経験して大人になるんでしょう?
カリキュラムありきで運動会やらない(時間が無い)、合唱コンクールやらない(練習すると三密になっちゃう)とか言って、勉強も時間が無いからまず家でやっといて、だとこれ一体、誰の何のための学校教育なんですか?って思っちゃいます。
それが、小6・中3・高3の受験生だとなおさらですよね。どーなるんだろ、この先。
今年の夏休みの大幅短縮が予想され、ワタシ達学習塾も対応をせまられています。
私はそれよりも、学校再開で、年間予定につじつまを合わすためにキツキツのスケジュールでとりあえずこなすだけの学習におおいに危機感を持っています。
9月入学案も出ていますが、早い所決断しないと9月まで後数ヶ月ですからね。
学校再開でつまずくと、多くの学校生活復帰困難者が出る事でしょう。
ただただ心配です。
今2時55分
ブラボー先生