【No.187】「優しい」という事について 第五法則(優しくなる)
「優しい」という事について
私の「幸せになる7つの法則」のうちの第5法則に「優しくなる」というのがありますが、「優しい」という事について改めて考えてみました。
シンガーソングライターの竹中絵里は自身の歌詞で「危ないぞ、怪我するぞ」と言って、あなたは私に何もさせてくれなかったというのが「優しさ」だと言っていますが、私はこれは本当の優しさでは無いように思います。
「優しい」という言葉を英語で何と言うかネットで調べてみると、以下が検索されました。
・kind(親切)
・nice(優しい)
・gentle(紳士的)
・sweet(甘く好ましい)
結論から言うと「優しい」というのは相手を赦す、相手に与える、相手の事を思いやる事だと思います。
また、「優しい人」というのは自分の辛さや悲しみを乗り越えた人で、他人の気持ち(痛み)が分かる人だと思います。
「優しい」人は柔らかな物腰の人が多く、相手の立場に立って考えられる人です。
特に相手を責める事がありません。
何か問題が起こった時には、それを相手や他人のせいにせず、自分に責任を感じる人が多いように思います。
その逆を考えてみます。
私の嫌いな言葉の一つに「人の不幸は蜜の味」というのがあります。
これは、人としてかなり次元の低い人格の人たちだと思います。
但し、このような事は過去にTBS系のドラマ「ひとの不幸は蜜の味」が存在した事を挙げると、一般民衆にはこのような考え方の人が多いのだと思います。
学生時代に「他人の失敗する姿を見ると思い切り笑える」と言っていたクラスメートがいました。
私はその時その人の事を、とても心の貧しい人だと思いました。
人の痛みが分からない人、やられたら直ぐにやり返す(仕返しをする)人、他人の失敗をあざ笑う人は心の貧しい、優しく無い人だと思います。
過去の出来事で、ある高校野球のチームに代々先輩からの暴力が問題になっていたチームがありました。
そのチームの2年生になったばかりの部員が、野球部から暴力をなくそうと考えました。
それまで、悪い伝統として先輩から受けた暴力を後輩に仕返ししていましたが、その時の2年生は後輩に仕返しせず、その野球部での暴力は無くなりました。
普通に考えれば、仕返しをしない事はある意味「損」だと考えられますが、どこかで「損」を受け入れる人がいないと悪い習慣は無くなりません。
私は「美味しい物があったら独り占めせずに、みんなで分けて食べたい」と言っていた母親に育てられました。
心の余裕は経済的な余裕も影響するのかもしれませんが、経済的に余裕が無くても、人格を向上させる事が出来ると思います。
私は聖人君子ではありませんので、口で言うほどの人格は持っていないかもしれません。
「恩を仇で返すような人」には親切にしたくありません。
でも、仏教で言う「無我」というのが世の中を良くしていくのだと思います。
最後に
他人に尽くして優しくすると、それがいつかめぐり巡って自分に返って来ると思います。
もちろん、最初から見返りを期待して行動してはいけませんが。
それでは、また。