Echoes〜たまアリ参戦記 楽日の感想 運命を語る
3日目にして号泣でした。なんで号泣かって話ですが、そこを語るためにも電線の話をもう1度しておきたい。しつこくて申し訳ないんですが、あの電線は羽生くんが考える世界観とか運命を象徴していると思うんです。とゆー事で書きます。
最初にストーリーブックを読んだ時、電線の話はSFにありがちなパラレルワールドの例えだと思ったんです。(2024.12.7note参照)でも7日・9日と参戦して量子力学の「エヴェレットの多世界解釈」に行き着きました。これについては知恵袋のアンサーがとても分かりやすかったので一読して頂きたい。電線の話とすごく噛み合います。↓↓
でも物理学の世界では多世界解釈をあり得ないと考える人がそれなりにいて、以下の質問にそれが表れてます。("あり得る"がベストアンサーだけどあまり支持されてないっぽい)↓↓
だからNOVA(羽生くん)は「理論としてはひどく脆い。簡単な『反論』に対して、すぐに破綻してしまう」そして「オロオロする」と言ってるんだと思う。たぶん。
古典力学(例:運動方程式など)では将来の出来事を正確に予測できるのに対し、量子力学ではそれが不可能とされてます。「ある状態とない状態が重なり合っている」「どちらに定まるか観測するまで分からない」…ちょっと何言ってるのか分からないですよね。だから量子の世界は「混沌として予測不可能」くらいの解釈で話を進めます。(ここから運命語ります)
この世界が「混沌として予測不可能」だとしたら、今という瞬間には色んな可能性があって、複数に分岐する世界線があって、たまたま進んだ世界線を人は運命と呼ぶのかもしれない。羽生くんは「恐ろしいほどに脆く、ゾクリとする偶然の重なりを『運命』と呼ぶ」と言ってますよね?でもこれ、私と真逆の考え方なんですよ。運命は選択するものと考える私と羽生くんで何が違うのか?多分なんですが、私は予測可能な毎日を生きている。古典力学ほど正確じゃないけどだいたい予測可能。それは今日と同じ明日が続くと思えるって事で、それは平和な場所に身を置いているからそう思えるだけなのかもしれない。「たまたま平和だったから」選んだと思えているだけなのかもしれない。
対して羽生くんは量子力学の、混沌として予測不可能な世界に自分の運命を準えていると思うんです。そう考える背景を考えると胸がキューってなる。「普通のおじさんになりたい」って言っても良いんだよ?でも多分それは選ばないよね。最後の場面で、ルームの中で紙が渦巻く場面があるじゃないですか。あれは「ある状態とない状態が重なり合った」混沌とした世界を表してるよーに思うんです。で、その紙を全部受け止めるじゃないですか。あーその運命を受け入れるんだ…って思った瞬間に号泣でした。
今回、3日分のチケットが当たった時は「支払いがー」とか「仕事がー」とか思ったけど、3日間履修できて良かった。初日はそこまで解釈が深まってないから「アクアの旅路」で泣くくらいにはスケートに集中できたんです。でも、9日は量子力学が脳内を侵食してきてスケートに集中できなかった。この日はスタンドS席で、3日間の中で1番良席だったのに…でもそのおかげで解釈を整えて楽日を迎える事ができました。
ストーリーブックの感想(2024.12.7note参照)とどのくらい変わったか?については「かなり変わった」です。最初はハチさんの影響を受け過ぎじゃ…って思ったけど、全然別物だった。人種概念における宿命・運命は通底するものがあると思うけど、運命を今までとは違う見方で捉えられるよーになったかな?それでも運命は選ぶものと思いたい私ですが。
あと余談ですが、知恵袋を読んだ人向けに書きます。エヴェレットの多世界解釈とコペンハーゲン解釈(多世界に枝分かれしない)だったらどちらが好きですか?羽生くんは前者だろーけど、私は後者です。なぜなら進まなかった世界、証明しよーのない世界を考えてもしょーがないと思うタイプだから。ジェンダーバイアスのかかった言い方はしないよーにしてるけど、女性は後者が多いと思う…完全に独断と偏見ですが。皆さんどちらを選びますか?
おまけの写真
にゃちさん、はるきさんにお会いできました!
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この日、TELASAに再入会してステッカー貰いました!協賛ありがとうございました!