クローバーフィールド HAKAISHA
2009年頃書いた映画感想文。
『クローバーフィールド HAKAISHA』
劇場でゲロを吐く人が続出し、松ちゃんの「大日本人」のように公開まで内容披露しなかった、っつーことで話題になった作品であります。
ゲロを吐く=酔う、っつーのは、全編が手持ちカメラによる映像だからです。手ブレがひどいんですなあ。ブレアウィッチ系。全然手ブレがないところも「何故か」あるんですが。まあでも僕は酔わなかったです。劇場ではなくモニターが小さいのと(ブラウン管)、字幕を読むのに集中したからですかね。
このカメラを持って撮影しているのは、ほほえみデブ二等兵みたいなさえない男なんですが、最期までカメラを離さなかったのは凄いぜ。あと重ね撮りの演出が好きだぜ!
NYに現れた正体不明の「何か」による大破壊が、本作のメイン映像となるわけなのですが、それはもう大迫力という他にありません。圧倒的な絶望感が画面を支配しています。誰もが「9.11」を感じると思います。ガチでリアルなパニック映画だと思います。携帯で写真撮影したりね。
「何か」が何であったかは最後までわかりませんが、そんなことは全然気になりませんでした。その後世界がどうなったのかも気になりませんでした。圧倒的な絶望感のせいでしょうか。
僕は圧倒的な絶望感が好きだということがわかりました。
続三丁目の夕日でも思ったんだけど、一般人視点のゴジラ映画を見たくなりました。
あと、ラスト直前、海のシーンで「何か」かもしれないやつが空から落ちてきて、海に飛び込んだような描写があったのがよかったっす。
気づく人はよく気がつくよなあ。
僕はわからんかった。