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食べることが好きノォト❺

かの、冨永愛は、
ラーメンを1年に一度というルールがあるらしい。

わたしは冨永愛ではないので、
3か月に一度としている。

わたしは3か月に一度、
歯医者に行って、検診とクリーニングを行っている。


その歯医者の近所にあるラーメン屋さん。

数年前に一度、歯医者の帰りに禁断のランチとして寄ったら、
すきっ腹にじんわり沁みるようにおいしくて
以来やみつきになったのだ。

しかもラーメンだけではものたらないので、
チャーハンをつけている。

歯医者=ラーメンというルーティン。

歯をゴリゴリ磨いているあいだ、
わたしはラーメンとチャーハンのことしか考えていない。

虫歯の治療でなくても、
歯医者はあまり好ましくないけれど、
このクリーニングが終われば、
豚骨ベースのラーメンなのだ、、、

クリーニングしてすぐにこってりラーメンというのも
いかがなものと思うが、
ルーティンだから仕方ない。

一番怖いのは、なんらかのアクシデントがあって、
先生に、

「あ、一時間くらい何も食べないでね」

なんて言われたら、
崩れ落ちて、
泣いてしまうかもしれない。

なんなら先生、
その治療、なかったことにしてくれますか?

その域に君臨しているラーメンチャーハン。

いまだそのアクシデントは、

ない。


次回、3か月後の予約時間は決まっている。
受付の人が、日程を決めると、おのずと

「11時ですか?」

と、聞く。
わたしはもちろん、

「はい、11時でお願いします」

と当然のごとく言う。

なぜなら、
11時に検診をはじめて終了11時10分。
支払いすませてラーメン屋さん到着が11時15分。

11時オープンのその店は、
だいたいわたしが一番客になる。
これが11時半に店に入ると、もう客でいっぱいになっていて、
コロナ前は並ぶはめになった記憶がある。

並ぶのは、
いやだ。

これまでの経験を踏まえ、
考察した一番ベストな時間帯が、
11時15分。
なので、歯医者の予約は11時でないといけない。

これもまたアクシデントで、
診察を随分待つ羽目に陥ったら、
歯医者をなかったことにするか、ラーメンを諦めるか、
究極のジャッジをしなければならないだろう。


でも、長い信頼関係で結ばれている歯医者さんとは、
一度もそのようなことはない。

昨日の土曜日も、
予定通りことは運び、
11時15分に店に到着。

細麺のこってり豚骨ベースのラーメンと、
シンプルなチャーハン。


3か月ぶりの一口目のスープは、
眉根にシワが寄るほどおいしくて沁みわたる。

自家製のチャーシューも口の中でとろりと溶けて、
チャーシューおかわり!と
言いたくなるほどおいしい。

はぁぁぁ、
3か月に1回だから、ほぼカロリーゼロだよね、と
自分に言い聞かせて、
塩分を気にして少しスープを残し、
すべてたいらげる。

次回3か月後も、
もちろん歯医者の予約は11時だ。
3か月に一度の、わたしの楽しみ。






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