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気づき(日々の切取りエッセイ)
いつもは、休日に一度noteに文章をのせていますが、
今日は、備忘録もかねて、木曜日の夜に書いてみたいと思います。
よろしければ、おつきあいください。
わたしが満員電車に乗れるようになったのは、
案外最近のことで、
以前は通勤時間帯の特急とか新快速とか、
ダダ混みの電車には乗れませんでした。
乗りこなすコツといえば、
電車が到着したら一瞬で空間を見つけ、
何の迷いもなく、
ドアが開いた瞬間その空間になだれ込む。
一瞬の迷いが他の猛者に空間をうばわれるので、迷いは禁物。
あとはもう一人のわたし、リトルカイトに一緒にがんばって、と
お願いをする。
一緒に乗り越えて、と。
一番危険なのは、入口付近で立ち止まること。
これはもう押し合いへし合いの地獄です。
そんな、満員電車にまつわる昨日のできごと。
早出で、いつもと違う時間帯に地下鉄に乗ったら、
入口付近で結構な人が乗っていました。
すっと見渡すと、真ん中の座席前は立つスペースがあります。
ドアが開く瞬間に、その場所になだれ込む決心はついていました。
すると、
なぜ入口付近に人が多く、
座席の真ん中にスペースがあるのがわかりました。
この二人が通路をせき止めていたのです。
(イラスト参照)
![](https://assets.st-note.com/img/1697711022034-0PBWlr9xNE.jpg?width=1200)
左はぼーっとした、周囲がまったく見えていないおじさん。
右は、ダークブルーのぱりっとしたスーツを着こなした、
背筋ののびた清潔感あふれるサラリーマン(四十代)。
持っているスーツケースもピカピカで、
何もかもがピカピカしています。
関西では、背の高いすらっとした人を「しゅっとしている」と言いますが、まさにあか抜けたきれいな男性でした。
しかし、
わたしがふさいでいる二人のあいだを通って、
真ん中スペースに行こうとしたら、
よけなきゃいけないことが面倒なのか、
ものすごく威圧感のある目で、わたしをきっと睨みつけました。
いや、その「しゅっとした」ほうが。
「来んなや」的な睨みでしたが、
そんなのでひるむわたしではありません。
ぐいぐいドリルのように突っ込んでいき、
あげくピカピカのスーツケースにもわざと、
「がこっ」とぶつかっていきました。
真ん中の、エアポケット空間におさまって、
ふぅ、やれやれ、まったくなってないわね、あのサラリーマン。
見かけ良くてもあれじゃあね!
ふっふっふ!
と、思った次の瞬間、思いがけず「気づき」がきたのです。
「あのサラリーマンはわたし」
だと。
しゅっとしているところでありません。
何かにつけ、
特に電車でしょうか。
わたしはああいった表情を、ちょくちょくしている気がします。
当然、電車に限らず、どこでも、です。
それに気づいたとき、自分の顔はその瞬間見えないけれど、
相手はかなりイヤな気持ちになるんだ、、、。
実は相手側は、何も悪くなかったかもしれないのに。
「オーマイガ!」(古)
その当たり前のことに(頭ではわかっているつもり)、
腹の底まで納得ができたとき、
ずっとやってるわたしの「良くない」ところだなぁと、
次から次へ過去の事象が思い出されるのでした。
この土曜日、
以前記事で書いた「NESセラピー」に行くのですが、
不思議とだいたい水曜日に、何か「考える」べき現象が起こります。
ほんと、リトルカイト勢(わたしだけの神様)は、
曜日も特定して現象を起こしてくれるから、
ぼんやりしているわたしでもほんとに「あー!」と気づけるし、
これなんの課題だ!と考えることができます。
今回の反省、解釈が、リトルカイトに喜ばれているのかどうかわかりませんが、今日は普段接点のない複数の男性が、気さくに話しかけてきて少々驚きました。
普段はない、チームで和気あいあいと笑いあえたり。
とっても意外なできごとでした。
愛すべき、
ほんとに、愛すべき相棒です。
わかりやすい、突っ込み隊長のリトルカイトは。
余談ですが、
「あらがう」を手離したら、
ラクになること、わかっているけれど、
拒まず、受け入れることが普通にできたら最高だけれど、
「あらがう」は、
なかなか手放せませんねぇ。
いろんなことにおいて、です。
まだまだの人間力です。
![](https://assets.st-note.com/img/1697713092412-DGHiD655qr.jpg?width=1200)
最後までお読みいただきありがとうございました。
良き週末をお過ごしください。