【がん経験談インタビューNo.2】肺がん経験者 青島さん
青島さんは肺がんステージ4を経験されている方です。
ちなみに喫煙経験はなく、原因は不明とのことです。
保険が効くもの全ての治療をしていたそうです。
それでは紹介していきますね。
①治療の流れ
治療の流れは
手術
抗がん剤
免疫療法
ゲノム医療
放射線治療
になります。
②2016/10・見つかったきっかけ
2016年9月の職場の健康診断を受けた際に
検診センターで癌が見つかりました。
③2016/11 手術
この時、ステージは3-Aでした。
退院後は2週間自宅療養を行い
仕事を1か月お休みしました。
④抗がん剤治療開始
抗がん剤治療は全て入院治療でした。
そのため、2週間入院し、3週間自宅療養を行い
仕事を4か月休みました。
子の抗がん剤治療では2種類の抗がん剤を使用しました。
薬の名前は
の2種類で
特にシスプラチンは副作用が強い薬でした。
体験した副作用として
があり
ずっと吐いてしまい
味覚は
味覚は甘いものだけ分かり
醤油やソースなどしょっぱいものはまずく
熱いような感じがしてしまいました。
人によって味覚の後遺症の感じ方は違うみたいでしたが
青島さんの場合は甘いものだけ分かる感じでした。
骨髄抑制では、白血球の値が下がってしまい、
免疫力が弱まり、感染症にかかりやすくなったり、
だるくなってしまいました。
その為、白血球の数を増やすジーラスタという注射も打っていました。
この注射を打つときつくて、よく寝ていたそうです。
手術や抗がん剤を行い
4か月で12kgも体重が落ちてしまいました。
副作用が強い中、効いててくれるなら我慢しようと思い
治療を続けていました。
しかし、
あまり効かなかったそうです。
そして半年後
右の肺に転移が見つかります。
⑤2回目の抗がん剤治療
2017年
転移が見つかったため、抗がん剤治療をすることになります。
初回の2週間だけ入院し、仕事をしながら3回通院だったそうです。
今回は2種類の前回とは違う抗がん剤を利用し
4クールの治療を行いました。
それは
・ドセタキセル
・サイラムザ
になります。
ドセタキセルは副作用として
の症状がありました。
気持ちを切り替えよう!と思い
俳優さんがモデルになっているウィッグを購入して
モチベーションを上げたそうです。
一方で
サイラムザの副作用は
という症状でした。
特に脱毛している中で鼻血が出るのは大変だったそうです。
ちなみに
サイラムザは
血管新生阻害剤というもので
癌細胞が血管を作って栄養を貰うため
その血管を作らなくするための作用がある
抗がん剤だったそうです。
⑥2018年6月・癌性リンパ管症の発生
癌性リンパ管症の症状が出てしまい
咳が出ると止まらなく
むせて話がうまくできない状態
になってしまいました。
遠隔転移でステージ4になり
最初に癌が出来た右の肺はひどい状態で
左の肺も上部にぽつぽつ転移してしまい
治療が効かなければ厳しい状態でした。
ちなみに反対の肺に転移するとステージ4になるそうです。
また、肺に水も溜まってしまったそうです。
⑦免疫療法の選択
そこで
3種類の抗がん剤をするか
免疫療法をするか判断をゆだねられることになります。
3種類の抗がん剤はいろんな方がしている治療ですが
使う抗がん剤は以前抗がん剤治療で利用したものなので
効かない可能性があること。
免疫療法は当時出てきたばかりで
効く人は効く。効かない人は効かない。
間質性肺炎や糖尿病などの重篤な副作用が出ることもある。
ということでした。
肺炎の団体に加入するなど
色々と調べ
免疫療法を行うことを決めました。
免疫療法を行ってみると
劇的に効いてくれて
2年ほど経ったときに効かなくなってきたため
免疫療法は終了しました。
結果、合計で2年ほどの免疫療法を行いました。
免疫療法は3週間に1回通院で
仕事を行いながら点滴で治療していました。
今の治療が効かないということで
治療を変えることになりました。
⑧2020年9月・分子標的薬の開始(ゲノム医療)
初回の入院は2週間の予定でした。
2週間たった時
多形紅斑という重篤な副作用が発生してしまいます。
これは蕁麻疹の酷い版のようなもので
39度の熱も出てしまいました。
その為、治療も中止になってしまいます。
ステロイドの飲み薬を飲み
40日入院をしました。
その後、退院してステロイドを飲み続けていました。
ちょうど退院したころ、デルタ株が流行っていたため
外出は控えるようにしました。
多形紅斑は治りましたが治ったからと言って
ステロイドをすぐにやめることはできず
量を減らしながら飲んでいたそうです。
ステロイドを飲まなくなってから
分子標的薬を再開しました。
また同じような副作用が出る可能性があることから
主治医から治療を反対されましたが話し合いをして
分子標的薬の量を減らして治療することになりました。
そこからは効果があった92日の間、入院しました。
⑨2021年12月・癌の転移発見
癌が大きくなってしまったことが分かり
セカンドオピニオンを行い
がんセンターに転院することになりました。
検査として
・MRI
・PET
・造影剤CT
・心電図
・エコー
等を行いました。
そして
放射線+抗がん剤を一緒に行う治療を開始しました。
ここでは仕事を3か月お休みし、50日入院しました。
この治療を30回行い
放射線の副作用として
・食道炎
・肺炎(肺臓炎)
が起きました。
食道炎は
喉が腫れてしまい
ごはんを飲み込むのもきつかったそうです。
肺炎では1か月仕事をお休みし
後に帯状疱疹が出てしまい2週間お休みしました。
結果、1年4か月お休みすることになりました。
放射線+抗がん剤を一緒に行う治療を行ったら
1年間免疫療法をすることがセットになっていたそうです。
その為
3週間に1回免疫療法を24回行い
2023年4月末に治療が終了したそうです。
⑩現在
今は職場に復帰し、1年4か月入院していないそうです。
現在は1か月に1回通院して過ごしているそうです。
ちなみに2023年8月上旬に検査をしましたが
結果は大丈夫でした。
青島さんのお話を聞いて
病気の治療法を調べ、情報を知ったから
免疫療法を知り、免疫療法を行ったそうです。
ちなみに免疫療法は青島さんの場合は
とてもいい効果があったため
知らなかったら今いなかったかもしれないと聞き
治療を知っているのか、知らないのでは生存に関わるのだと驚きました。
自分で病気を知り、治療について自ら学ぶことが
大事なんだなと感じました。