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ダイエット専門店の集客は難しいのかどうか
ダイエット専門店の集客は難しいのかどうか?
集客において、ダイエット専門店は他の美容サービスやリラクゼーションサロンとは異なる特徴を持っています。
本気で自分と向き合い、長期的な努力をする覚悟のあるお客様に来店してもらうことが理想ですが、それを叶える集客方法には、いくつもの課題があります。
※ここでいうダイエット専門店とは、食事や生活習慣までも改善するお店になり、施術だけする痩身エステ店とは異なります。
ここでは、ダイエット専門店の集客に対する私の悩みや試行錯誤についてお話しします。
美容院やネイルサロンとの違い
ダイエット専門店の集客は、美容院やリラクゼーションサロン、ネイル・アイサロンの集客とは大きく異なります。一般的な美容サロンでは、手軽に施術を受けたその場で結果が実感でき、生活習慣や意識の変化が必要ではありません。
お客様も「気軽にリフレッシュできる場所」として利用されており、「今日少しだけ自分をアップデートする場所」として通いやすいのです。
それに対し、ダイエット専門店では、ただ来店して施術を受けるだけでは目標には届きません。生活習慣の改善や日々の自己管理が欠かせないのです。お客様自身が真剣に取り組まなければ成果が出ないため、集客においてもこの違いをきちんと伝える必要があります。
学習塾とダイエット専門店の共通点
ダイエット専門店は、長期的な目標に向かって計画的に取り組む必要がある点で、学習塾と似ています。学習塾に通う生徒やその保護者は、成績向上や受験といった長期的なゴールに対して、時間と努力が必要であることを理解しています。
例えば、次のような違いが見られます:
目標達成に向けた時間の必要性:学習塾では、勉強の成果が現れるまでに時間がかかることを保護者も生徒も理解しています。
努力が前提:学習塾では、ただ通うだけでなく、自分の努力が成果に直結することが当たり前のように受け止められています。
長期的な視野:学習塾の通塾期間は受験というゴールに合わせて計画されるため、短期間で成果を求めることはほとんどありません。
一方で、ダイエットを始める方には、長期的な取り組みが必要なことを理解している方が意外に少ないのです。
多くの方は、「2ヶ月で15kg痩せたい」といった短期間での劇的な変化を期待されます。これは、SNSやメディアが「短期間でのビフォーアフター」を強調している影響もあるでしょう。
短期間で劇的な変化を求めるお客様と、理想の顧客像のギャップ
こうして、「すぐに痩せたい」というお客様が多く訪れる中で、ダイエット専門店としての理想のお客様像とのギャップが生まれてしまうのも現実です。
私は、真剣に自分と向き合い、長期的に努力できる方にこそ、私たちのサービスが必要だと感じています。
しかし、「すぐに結果を出したい」というニーズに応えようとすると、次のような問題が生じがちです:
お客様の期待と現実のギャップ:短期間での結果を期待されるため、長期的な取り組みが必要であることに納得していただくのが難しくなる。
モチベーションの低下:長期的な努力が必要だとわかると、途中でモチベーションが下がってしまうことが多い。
本来の目的から離れる:短期的なオファーで集客を増やそうとすると、「本当に痩せたい」という方ではなく、「とりあえず試してみよう」という方が多くなりがちである。
即効性だけを考えた短期オファーで大量集客すると
即効性を重視した短期オファーは、確かに目を引きます。
広告の内容が良ければ、かなり予約も増えます。実際、痩身エステでは顧客獲得単価は場所によりますが1万円。(競争率高ければ2~3万ともどこかで見た)言われていますが、私は動画広告が当たり、2700円で呼んだこともあります。
勉強してコツさえ掴めば、呼ぶのは簡単です。
「初回体験が今なら無料」「今月限定で追加の特典がついてくる」「もう予約枠がない」など、特別感を前面に出したオファーは一時的な集客には効果的です。
新規のお客様も増え、活気が出る一方で…
私たちが本当にお会いしたい「長期的に自分と向き合う覚悟のある方」かどうかは別の話です。
短期オファーで来店される方の多くは、「0円だからとりあえず試してみたい」「少しだけでも変われたらいいかな」という軽い動機が多く、そもそも無断キャンセルも多いですし、数回の通院でフェードアウトされるケースも少なくありません。さらに、長期の努力が必要であると説明すると、モチベーションが急に低下してしまうこともあります。
このオファーを続けることで、目先の数字は伸びても、本来の目的に合致するお客様に出会うことは難しくなることもあり、そのギャップに葛藤を感じる場面が多くなります。それに伴って、店舗スタッフも疲弊し、思い描く理想のサポートができなくなることも少なくありません。スタッフが自信を持ってサポートすることが何より重要です。
お客様一人ひとりの目標や悩みに寄り添い、無理のない範囲でのサポートを心がけていますが、マーケティングの視点から見ると、集客方法には試行錯誤が続いています。
本当はたいして「痩せたい」と思っていないお客様
ダイエット専門店での経験を通じて気づいたことの一つに、「本当は痩せたいと思っていないお客様」がいるという現実があります。口では「痩せたい」「体を変えたい」とおっしゃっていても、実は「別に自分が太っていても問題がないと思っている方」は実際たくさんおられます。
ちなみに私は人間が太っていようが痩せていようがどちらでもいいです。
ご自身がお好きな体型だったらなんでも。ただ今は仕事として肥満の方を痩せさせるお店のマーケティングをしているのでこういう書き方になりますことをご容赦ください。
こうした方々は、潜在的な本音として「痩せられたらいいな」「痩せていた方がいいんでしょ」という気持ちを抱いているだけで、実際に努力して変わる覚悟ができていないことが多いようです。真剣に体重や健康と向き合っているお客様とは異なり、変化のための努力を「面倒」や「つらい」と感じてしまうため、途中でモチベーションが下がりやすく、結果も出にくい傾向があります。
即効性のあるオファーでとりあえず集客するとこういう方がたくさん増えます。
もちろん、そういう方をやる気にさせることもダイエットカウンセラーの仕事でもあるかもしれませんね。
ただし、それが単なる「エステ」や「一時的なリフレッシュ」としてのものではなく、長期的に美と健康を両立させるための自己投資であることを、もっとわかりやすくお伝えする必要もあります。
今後の集客に対する方針と目標
ダイエット専門店の集客においては、私たちが理想とする「本気で変わりたい」と考えるお客様に向けた発信が必要です。短期的なオファーではなく、「持続可能な美しさと健康のサポート」を中心に据えたメッセージを伝えることで、次のような理想の顧客層との出会いを目指したいと考えています:
自分のペースで、じっくりと変わりたいと思う方
長期的な目標設定を理解し、着実に努力したい方
美容と健康を両立した、バランスの取れた美しさを目指す方
このようなお客様に、私たちのダイエット専門店がぴったりの場所であることを知っていただくための試行錯誤は続きます。
ただ上記のオファーですと、広告の結果は良くないです。
どちらを取るか?いい塩梅はあるのか?
広告の打ち出し方、SNSでの発信、成功事例の紹介などを通じて、「美容」と「努力の価値」を両立させる集客方法を今後も模索中です。
ダイエット専門店の集客は本当に難しいのか?
ダイエット専門店の集客は、特定の顧客層を目指すことによって難しくなっているともいえるでしょう。しかし、私たちが本当に出会いたいのは「自分と本気で向き合いたい」と思うお客様なのです。
集客自体はさほど難しくなくとも、理想のお客様とつながるためには、一人ひとりに「ここでなら変われる」という確信を持ってもらえるような集客方法を見つけることが必要だなと。
この答えは…
一生見つからないと思います笑