空港や機内での過ごし方
旅行の計画を立てるとき「現地に着いたらどう過ごそう」よりも「行きの空港や機内でどう過ごそう」の方が気になって仕方がない。
なんだったら現地に到着した時点で、旅行の半分は過ぎてしまったような寂しさすら感じる。
それ故、誰かが飛行機に乗って旅行に行ったと聞くと「羽田ですか?成田ですか?」とか「機内食どんな感じでした?」とか聞きたくなってしまう。
聞きたくなってしまう…という言い方になるのは、聞いてはいけないと思っているから。
相手が親切に答えてくれたが最後、続けて「空港って何時間前に着きました?」「航空会社どこでした?」「映画観ました?」「搭乗前にスタバ寄りました?」「何ペチーノ飲みました?」と質問攻めしてしまうことだろう。
自分がされて嫌なことを人にしてしまうことになる。
それはいけない。
旅行は旅行に行くまでの準備期間が楽しい。
YouTubeでパッキング動画を見ては、次の旅行をより良いものにしようと想像する。
まず、とりあえずUNIQLOへ行く。
それからロフトと無印良品。
おそらく私が持ったところでどうしようもない、メディキュットとジェラートピケのソックスを買う。
旅行に、ぬいぐるみやアクリルスタンドを持っていくことを思いついた人は天才だと思う。
どんな航空会社を利用する可能性があるのだろう。
シートの大きさをホームページで確認しよう。
機内食や飲み物は、どんなものが出るのだろう。アメニティグッズも気になる。CAさんの制服は?
空港には3時間以上の余裕をもって到着したい。
手荷物検査を終えた後には、どんなお店が待っているのだろう。
搭乗前には、空港の広さと飛行機の迫力に圧倒されながら、スタバの期間限定メニューを飲むのだ。
そうやって、非日常へと飛び立つワクワクをじっくり味わいたい。
とか言いながら現実には結局、空港に着くのは走らない程度にぎりぎりだろうし、飛行機の中ではぐっすり眠るだろうし、搭乗前にはタリーズが飲みたくなる。
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