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解けない問題は飛ばしましょう

相変わらず状況はあまり変わっていない。
本屋さんになりたい、同時に出版社をやりたい、
でもあれをやって、これをこうして、を繰り返しつつ今日に至る。

暑くなってくると体もいうことをきかない。
なんだろう、この暑さと電気代の高さは。

自分だけならまだしも高齢の親がいる。
同居しているわけではないのだが、電車を2回、さらにバスにも乗り換えて1時間ほどかかる微妙なところに住んでいる。
両親とも非常に低空飛行ながら大きな病気をするでもなく、
かといってお若いですね、などと言われることは決してないタイプの2人が、
決して仲睦まじくもなく、我々子供を絶妙に振り回しつつ暮らしている。

姉夫婦の暮らす地域は都心部から距離はあるが決して不便ではなく、
なおかつ不動産を借りたり、仕事を始めたりするには少しだけ都合がいい。
思い切って自宅を処分して転居することも考えているが、問題はその位置。

親の居住地→→→私の居住地→→→姉夫婦の居住地

という現在地から、私が移動すると、

親の居住地→→→→→私の居住地→姉夫婦の居住地

こんなふうに親と子供たちの距離が大きくひらくことになる。
とはいえ、親の引っ越しはとにかく大変だ。
一度経験しているので、私も姉も遠い目にならずにはいられない。
同居はもっと辛い。
自分の精神面を守る自信がない。

こんなときはとりあえず、先のことを考えることにする。
テストで解けない問題にぶちあたったら飛ばして先に進むように、
解決策が天啓のように降ってくるのを待つしかない。

「美しい本屋さんの間取り」は、エクスナレッジから発行されている、
本屋さんになりたいひとや、本屋さんのための本。
一見すると写真とイラストでおしゃれな本屋さんを紹介する本だと思ってしまう。

が、中身はかなり現実的で実用的。
タイトルから想像するような、内装や棚の配置にとどまらず、
日々の作業、開業資金に運転資金、仕入れや流通のしくみ、
来客数を増やすには、万引き対策をどうするか、などなど……
微に入り細に入り、ちゃんと必要な数字が示してあり、
しかもイラストで実例が紹介されているので、わかりやすい。

最近は本屋さんの本をたくさんみかけるけど、
本屋さんやってみたいな、という友達がいたらまずこの本を勧めるだろうな……
で、いいよね、本屋さん!って言うと思う。


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