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「競走」と「神事」

干支の順番が決まったのは、以下のようなお話に基づいているのは、有名な話です。

昔々、神様が動物たちに向けて「1月1日の朝に、神様のもとへ早くたどり着いた1番~12番目までの者を、一年交代でその年の大将にする」という旨のお触れを出しました。
それを聞いた動物たちは皆、「我こそが1番になろう」と張り切ります。しかしネコは話を聞きそびれ、ネズミに聞いたところ「1月2日の朝」と言われます。

さてウシは足が遅いので、誰よりも早く出発し、歩みを進めます。神様の家に着いたところ他に誰もおらず、自分が1番だと喜んでいたところ、ウシの背中にいたネズミがぴょんっと飛び出して1位を横取りしたため、ウシは2位となってしまいました。

その後、トラ、ウサギ、タツ、ヘビ、ウマ、ヒツジと続きます。サルとイヌは最初は仲良く一緒に向かっていたのですが、途中でけんかになってしまいます。そこへトリが仲裁に入り、サル、トリ、イヌの順でゴールイン。そしてイノシシが12位でゴールし、十二支が決まったということです。

なおネコがやって来たときには当然順番は決まった後だったので、それ以来ネコはネズミを恨み、追い回すようになったそうです。

https://news.mynavi.jp/article/20231005-2785950/

なんや、神様も「賞レース」大好きやん。まぁルールもへったくれもない競走で、現代なら炎上必至ですが。

さて。今年も西宮神社で、恒例の「開門神事福男選び」が開催されました。

こちらも「神様大好き賞レース」なのかと思いきや、、

本えびすの1月10日午前0時、閉じられた表大門の中では神職による神事が始まる。その後の午前6時、太鼓の音とともに表大門が厳かにその扉を開く。「開門神事」だ。一斉に駆け出す参拝者たち。約230メートル先の本殿まで「走り参り」をし、最初に到着した3人がその年の「福男」に認定される。
(中略)
福男選びを運営する「開門神事講社」の講長、平尾亮さん(44:当時)によると、「走り参り」は江戸時代より前からあったとされる。信仰深い人たちが1番先に「えびす神」にお参りしようと、自宅から神社に走って行ったことから自然発生したという。

 また同神社によると、1905年に阪神西宮駅が開業して遠方からの参拝者が増え始め、40年ごろから福男の認定が始まった。商品は米や酒など。90年代後半になって、新聞やテレビなどの影響もあり、参加者が急増したという。

 2001年に起きた明石歩道橋事故で問題になった群衆事故への懸念や、04年に1人を勝たせるためにチームを組んだ複数人で他の人を妨害する不正などがあり、05年から抽選制が取り入れられた。

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202012/0013965003.shtml

というように、こちらは参拝者から自然発生したもの、とのこと。

寒いので、ほぼ切り貼りの、究極の「コタツ記事」になりました。あぁ寒い、寒い。

まぁ改めて、笑う門には福来る、お笑い賞レース万歳、ですね。

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