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僕の人生狂想曲〜現在進行先〜

独立して4度目の冬がきた。

雇われていた時よりはるかに充実するはずだが、なぜか心が渇いている。

どうして?

振り返ると理解できるところもある、
僕は結果的に美容師になっただけで
きっかけは500円のQUOカード目当てで学校に入り
女の子に近づくために技術をつけただけで
結局のところ下心だけでここまで来たのだ。

40歳。一体自分は何になりたかったのだろうと考えている。

最近カロさんと食事をした、彼は一人でメニューを見て定員を呼び、僕のメニューも勝手に決める。

それが全て大盛りで何種類も頼むのだ。

「ちょっと!カロさんこんなに食べれないですって!!」

すぐ言い返してくる
「お前、プロレスラーになりたいんやろ?じゃ、いっぱい食べなきゃ」

もちろん冗談なのだが、この言葉を聞いた瞬間に何か後頭部を叩かれるような衝撃が走った。
深く奥底にしまった記憶が徐々に蘇ってくる。

あ、そうだ、、、僕は子どものころプロレスラーになりたかったんだ、、、

強い人に憧れてた、でも体が小さいから諦めたんだった、、、、

「僕プロレスラーになりたかったんです!!」
衝動的に口から出てしまった!

「何言うてんのお前?」
「燃え尽きたいんです!!」
いつもの謎の問答をしてしまう、、、

でも事実なんだ、僕は燃え尽きたい
今まで息が絶え絶えになることはなかった、適当に選んだ学校、適当に選んだ職業、職場。

アホだけど器用になんでも僕はできた。
器用は人の意思を奪ってしまうことがある。
僕は必死になったことが無い。

川の流れに逆らうことなく、水面に浮いた落ち葉のように身を任せる人生。
このままだと淀みに引っかかり、いずれ川底に沈むだろう。

沈みたくない!!僕は僕の筋肉で僕の意思で泳ぎたい!!

そして僕は某プロレス団体の体力テストに応募した。
現在、書類審査結果待ちである。

【後記】
書類を送ったのは2023年の12月末。
2024年2月現在、今のところ返事はない。

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