愛のありか
僕はこれまで大変大きな思い違いをしていた
ってことに、
朝、家から駅までの道のりをサブスクで寺尾紗穂の曲を聴きながら、突然、気づいたんだ。
そう、
誰かに傷つけられたからって、それは誰かを傷つける理由にはならないんだ
自分が施しているつもりでも、本当はそれ以上に相手から施されているんだ
そして、それは、
僕がたくさん傷つけて、そして、偉そうに施した気になっていても、そんな僕から離れずにそばにいてくれた人たちが
ぜんぶ教えてくれたことなのだ。
だから、みんなに別れを告げるとき、
きっと僕は号泣するだろう。
というか、もうすでに指で目を拭っているけどね。
うん、ずっと気づかなかったけれど、
ちゃんとあったんだよね。
ずっと僕が求めてやまなかったものが
こんなにも近くに、ね。
そう、
愛は最初からそこにあったんじゃない。
僕たちが大切に育んでいった結果、
この寒々とした愛なき世界
は
まるで
ふかふかの毛布みたいに
ほっこりとあったかい
愛のありか
になったんだ。
だから、
そんな
愛のありか
を
これからもたくさん
作っていけるように
僕は頑張るよ。
きっとそれがみんなへの何よりの恩返しだと思うからさ。