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頭が悪くなりたくない理由

ここ一年くらい、たまに息子がつぶやく口ぐせ。

「僕、頭、悪くなってないかなあ」

もちろん僕はその度に

「大丈夫だよー。悪くなってないよー。」

と答えるんだけど、なぜ彼がそんなにも頭が悪くなることを心配するのかずっと謎だった。

まあ、当の本人もその理由は分かってなさそうだったけど。

でも、昨晩、僕と二人で湯船に浸かりながら、久しぶりに彼お得意の

人間と昆虫比較生態論

の話でさんざん盛り上がった後、彼はハタと気づいたように、こう言ったのだった。

「お父さん、僕、自分が頭が悪くなるのを怖がっていた理由が分かったわ」

「頭が悪くなると、こんなふうに考えられなくなるのがイヤだったんだと思う」

「だって、考えるのってめちゃくちゃ楽しいんだもん!」

この発言を聞いて、正直、お父さんは、

めちゃくちゃ心配症だったり、

学校や勉強が大嫌いだったり、

夕飯を食べ終わるのに3時間くらいかかったり、

と世間一般的にはきっとダメダメな子供なんだろうけど、

そーゆー一切合切が本当にどうでもいいと思えるくらい

めちゃくちゃ彼のことを頼もしく感じたのだった。

うん、たとえこの先どんな未来が待ち受けていたとしても、

そんな君ならきっと僕以上に

創造と想像の空を


自由自在に楽しく飛び回ることができるはずさ。

そして、今のお父さんの役割は、君のその大きな、でも、まだカゲロウのように薄い羽根の強度をどんどん強くするために、自分の愛情をあらん限り君に注ぎ続けることだと改めて思ったよ。

だから、実は今週はすでに仕事でくたびれ果てていたのだけど(その証拠に鼻のてっぺんが赤いカラータイマーみたいに腫れてる(ストレスが溜まるとこうなる)のをお母さんから指摘されたし笑)、週末は必ず釣りに一緒に行くから楽しみにしててね!

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