
勉強note/2022/12/3〜周期性嘔吐症(CVS)について
この一週間で息子の吐き気の症状が悪化傾向にあるので、精神性の嘔吐症である周期性嘔吐症(CVS:Cyclic Vomiting Syndrome)について調べてみた。
これを見る限り、現在、服用している、主な副作用が嘔吐であるセルトラリンをロラゼパムに変更すること、制吐剤としてはオンダンセトロンを服用することは有効かもしれない。
また明日、明後日に児童精神科の医師の診察予定なので、早速、相談してみよう(これまで通り息子に当てはまる記述や気になる記述は太字にしてます)。
周期性嘔吐症(CVS:Cyclic Vomiting Syndrome)
Sean M. Fox
特徴
周期的ではないが再発する嘔吐
神経学的または発達上の異常や脳症が原因で発症する。
絶食、高脂肪食、高タンパク食で誘発される嘔吐の頻度は食後1時間以内が最も高く、その後ゆっくりと減少する。
2.治療法
制吐薬 - オンダンセトロン、プロクロルペラジン(+ジフェンヒドラミン)。
鎮静剤 - ロラゼパム(オンダンセトロンと併用)。
ブドウ糖含有輸液と電解質補充
3.周期性嘔吐症候群の各病相(フェーズ)
CVSのエピソード的な性質から、予測可能な病相がある(Gui2019年、Donnet2018年)
各フェーズの期間は患者によって異なることがある。
治療法は、個人のそれぞれのフェーズに合わせて調整するのが最善である場合が多い。
無症状期
発作と発作の間に症状がないことがCVSの大きな特徴である。
症状が止まらない人は、代替Dxを検討する必要がある。
発作を予防/減少させるための予防薬は以下の通り。
プロプラノロール
シプロヘプタジン
アミトリプチリン
前駆期【Gui2019年、Donnet2018年】
急性期エピソード発症前の数時間に始まる。
〈主な症状〉
激しい吐き気(ただし、非常に幼い子はこれを表現するのが難しいかもしれません)
顔面蒼白、疲労感、腹痛
〈治療法〉
抗偏頭痛薬 - スマトリプタンまたはフロバトリプタン
制吐剤-オンダンセトロン
鎮静剤 - ロラゼパム(オンダンセトロンと併用)。
嘔吐期【Gui2019年、Donnet2018年】
75%が深夜/早朝に始まる
持続的な吐き気、激しい嘔吐、吐き戻しが特徴。
嘔吐の頻度は1時間以内が最も高く、その後徐々に減少する。
〈治療法〉
制吐薬 - オンダンセトロン、プロクロルペラジン(+ジフェンヒドラミン)。
鎮静剤 - ロラゼパム(オンダンセトロンと併用)。
ブドウ糖含有輸液と電解質補給
回復期【Gui2019年、Donnet2018年】
吐き気の寛解とともに始まる。
最も顕著な特徴は睡眠の増加である。
体力と食欲が回復し、急性期に減少した体重が回復するまで継続する。
回復を補助することを目的とした治療法を行う。
つまり、安静にしながら、必要に応じて、ブドウ糖を含む輸液と電解質の補給を行う。
嘔吐サイクルを断ち切る制吐剤だけでは十分でない場合がある。低用量鎮静剤とブドウ糖入り輸液が有効。
片頭痛についても注意する。実は、両者は関連しているかもしれない。
4.参考文献
PMID: 31540764. [PubMed] [Read by QxMD]
PMID: 29556858. [PubMed] [Read by QxMD]
PMID: 18728540. [PubMed] [Read by QxMD]