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インテリアのコツ、のようなもの【Room Tour vol.2】

今回は恒例のルームツアーに加えて、足かけ15年くらいインテリアを趣味にしているインテリアオタクの僕の頭にふっと思い浮かんだインテリアのコツ、のようなものをご紹介します。

これから引っ越す予定の人や今のインテリアを模様替えしたいと考えている人の少しでも参考になれば幸いです。

1.家具はデザインよりもサイズ感が重要

部屋が小さければ小さい家具、大きければ大きい家具。まあ至極、当たり前の話なんだけど、意外とその当たり前ができてない人が多いような気もする。

例えば、日本の住宅、特にマンションは、天井も低くて、リビングも決して広くはないから、背の低い家具や小ぶりのソファ(二人がけ)を選べば、失敗するリスクはかなり軽減する。

にも関わらず、インテリア好きな人に限って、ついつい憧れの外国人デザイナーのデザイナーズ家具をサイズ感を無視して買いがちである。
しかし、ハンス・ウェグナーやコルビジェのソファとかは1人がけでもめちゃくちゃでかいから、かなり大きな一軒家とかじゃないとすんごく違和感が出るし、何よりも生活動線が塞がれるから買って後悔しかねない。

そして、そんな悲劇がきっと今もどこかで繰り広げられているような気がしてならない。

というわけで、サイズ感、地味にかなり重要です!

2.リビングの照明は暗くてもちっともかまわない

ぶっちゃけコーコーと明るいのは仕事部屋か勉強部屋だけで良いと割り切りましょ。リビングはそれこそ行灯一個くらいの明るさでいいかも。まあ、実際は、ペンダントライト、スタンドライト、デスクライトの三点セットで、白熱灯のオレンジ色の光でぼんやり照らすくらいがいちばん心地いい。
それは、かつて穴倉とかで生活していた古代の記憶が呼び覚まされるせいかもしれない。

3.他人の目とか流行りとかよりも自分の好きを優先させよう

ファッションほどじゃないけど、インテリアにも流行がある。具体的な名前は避けるけど、今だと、あのソファとかあの卓上照明とか・・・。
けど、当然ながら流行には賞味期限があるから、その流行が去ったとたんになんだかとてもダサい(out of trend)もののように見えてしまう。

つまり、小物ならまだしも、大枚叩いて買ったソファとかの大物家具に関しては、流行に流されて買っちゃうと、やがて敷地面積のかなりの部分をダサいが占めてしまうという悲しすぎる未来が待っている。

というわけで、そーゆーインテリアの主役になるような家具こそ、安易に流行に飛びつくのではなく、自分が本当に気に入ったものを選びましょう!

4.避けては通れないティッシュボックス問題

あくまで個人的な感想だけど、今の日本の商品のパッケージデザインやインダストリアルデザインは世界的にみてもかなりダサい部類に入ると思う。そして、それは日本のメーカーのほとんどが商品の売り上げのためにただただ店頭で目立つことばかり意識しているせいだと僕は考えている。

そして、そんな日本のダザイン(ダサいデザインの略)の象徴的存在がティッシュボックスなのである。

実際、インテリアショップではその対策としてティッシュボックスを丸ごと覆って見えなくするオシャレなティッシュケースなども売っていて、僕もかつて使用していたことがある。

でも、内心では、なんだかやりすぎだなあ、とずっと思っていた。

だから、今ではスコッティの灰色のヤツとか、無印のコンパクトなヤツとかで済ませている。

というか、最近では、この壊滅的にダサくて使う人たちへの愛が全く感じられない残念なプロダクツをなんとかインテリアのアクセントに出来ないものかと思い悩むのが楽しくなり始めている←ドM。

5. 結局、インテリアの主役は人なんだと思う

割とみんな勘違いしがちだけど、雑誌やネットに上がっている素敵なインテリアの写真や動画は、どれもそれを撮る前にきれいに片づけた単なる余所行きの写真に過ぎないということである。

当たり前だけど、みんな(もちろん我が家も)、普段は部屋干しの洗濯物が吊るされてたり、食べかけのお菓子やジュースのパッケージがテーブルの上に乱雑に置かれていたりしていて、正直、かなり小汚いのである。

でも、最近では、そんな風に、自分のこだわりのインテリアの調和が乱されようが、存在の耐えられないダザインたちに侵食されようが、あんまり気にならなくなった。それは、例えば、今、僕の目の前で寝癖がひどい息子が眠そうな目をこすりながらパンケーキをもそもそと食べている姿こそが

最高のインテリアだ

というインテリアの真髄にようやくたどり着いたおかげだと思う。

だから、今の僕は、正直、インテリアが素敵だろうがダサかろうがそんなの別に大した問題ではなく、

ただあなたのそばに愛する家族がいるならば、それでいいじゃん

と割と本気で思っている。

でも、一方で先日、展覧会に行ったコンラン卿のこんな言葉にグッとくる自分もいるから、やはり僕は根っからのインキチ(インテリアキ◯ガイ)なのは間違いなさそうだ。

”I have always maintained that how and where we live has a profound effect on our wellbeing and creativity.
(どこでどのように暮らすかが私たちの幸せと創造性に関わっている、と私はいつも思っている)”

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