chelmicoと共演したぜっ、夏!
彼女たちの存在が僕の心にしっかり刻まれたのは、この曲がきっかけだった。
特に、そんな経験、典型的な非モテ非リア充男の僕にあるわけもないのに、
その手首をもう一度かぎたいよ
なんでだろう?
君が好きだから
というバースなんて
チョー分かるし、めっちゃエモいやん
と思って、それ以来、ずっと僕の心の片隅にはレイチェルと真海子の二人の女の子が居座り続けている。
まあ、こんなオッサンの心の中に潜んでいたなんて、当の本人たちは知るよしもないだろうけど。
しかし、人生とは、本当に奇なもの、味なものである。
だって、息子と海釣りに訪れた夏の江ノ島で、僕たちは、まったく思いがけず、
そのchelimicoの二人と共演を果たしたのだから。
それは僕らが江ノ島の灯台近くでの釣りを終えて、別の釣り場に向かって移動していたときのことだった。
突然、黒っぽい服装をした男性から、
「今から撮影なので、ここから通行止めです」
と言われて、僕たちは仕方なく元来た道を引き返して、近くの公衆トイレで用を足してから、少し時間をおいて、その場所に戻ったのだった。
しかし、まだ撮影は終わってなくて、僕らの目の前には黒っぽいライトバンをバックに踊っている華奢な女性二人がいた。
そして、その後、彼女たちが海沿いの堤防に備え付けられたスロープを歩くシーンの撮影に移ったのを見て、今なら撮影の邪魔にならないだろうと思った僕らは急ぎ足でその隣を通り過ぎたのだった。
それから9日ばかりが過ぎた
9月3日の深夜3時
いつものように中途覚醒してしまった僕は、この日はno+eを書く代わりに、なんとなくYouTubeで音楽を聴こうと思ったのだった。
そしたら、
たまたまchelimicoの新曲のPVがアップされていたから、僕はワクワクしながら、iPhoneの画面をタップして再生した。
途端にアップテンポでごきげんなサマーチューンが僕の両耳に流れ込んでくる。
映像も夏っぽくて、夏が終わったばかりのこのタイミングでこれ出すのって完全に確信犯だよなあと関心していると、なんだか見覚えのある光景が…。
「えっ!あの白い柵のスロープ、まさかあのときの…」
そしたら、レイチェルと真海子が踊り出すシーンが始まって、その二人の引きの映像のときに、右端に米粒くらいの大きさで黄色いライフジャケットを着た息子とクーラボックスを持っている僕の姿が写っているのを僕はめざとく見つけたのだった。
そう言えば、このとき、
「やべえ、まだ撮影してたわ」
って言いながら二人でアタフタと右往左往してたっけ(笑)
ちなみにこの曲のタイトル(Sunburn)と歌詞はこの日の僕らと完全にシンクロしていた。
だって、翌日、職場のみんなにさんざんからかわれるくらいに僕は赤黒く日焼け(Sunburn)しちゃってたし、
もう二度と戻れないような summer
ふたり過ごしただけsun burn
焼けた肌と心
好きだったよ
あの夏の日
なんて、まさにあの日の僕たち以外の何者でもないじゃん。
そんな風に思いがけず親子で推しのアーティストのPV出演デビューを果たした
2024年の夏
一生、忘れないでいられる夏になったぜ!
2分くらいのとこでほんの数秒、共演を果たしてます。分かるかなあ?