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ボクの仕事はこのバトンをキミにつなぐこと

PASS THE BATON
(バトンをつなぐ)

これは当時、プレス兼イベントプロモートを生業にしていた僕が

実際にあるイベントで使用したコンセプトワードである。

そのイベントは伝統ある某企業運動部の周年イベントだったから、我ながらぴったんこカンカンなワードだけれど、実は、当時、僕が好きで通っていた表参道の雑貨屋の店名から取られたことは誰も知らない(笑)

そして、イベント当日、日本人ならおそらく知らない人はいない某有名アスリートが、アドリブの挨拶にも関わらず、ちゃんと

「先輩たちが努力でつないだバトンを、引き継いでいくのが我々の仕事だ。」

というふうに、このコンセプトを踏まえた発言をしてくれて、

翌日の全国紙、スポーツ紙の紙面には一斉に

バトンをつなぐ

という文字が踊ったのだった。

しかし、あまりにも今とはかけ離れた仕事過ぎて、

本当に自分がやったんかいな

と思わず半信半疑になったけど、仕事場の本棚を見たら、確かに当時の新聞のスクラップブックがあったから、やはり本当の事らしい。

そして、当時の僕にとってこの一言は、完全に他人事の言葉だったけど、今、改めて振り返ったら、

この言葉にちゃんと励まされている自分がいて、それがなんだか無性に嬉しかった。

うん、確かに今の僕は、誰かから受け取ったバトンを持って走っているという実感があるし、その道の先に僕のバトンを待っている人たちがいることも想像できる。

というか、スポーツマン、有名人に限らず、僕ら人間は、きっと一人の例外もなく、何かしらのバトンをつないでいる生き物なのかもしれない。

ちなみに、そのバトンには3種類あると僕は思っていて、その3本とは、すなわち

よいバトン

わるいバトン

ジェンソン・バトン

だ。

このうち、わるいバトンとは、

上司にパワハラされた人がやがて自分の部下にもパワハラする

とか

親に虐待された子供がやがて親になって自分の子供を虐待する

といった類のヤツである。

そんなバトンなんかとっとと捨てちまえ!←NOTE、魂の叫び。

そして、ジェンソン・バトンについては、wikipediaをご参照ください。

だから、要するに僕らはただよいバトンを受け取って、それを渡すことに集中すればいいのだ。

ちなみに僕自身は、今の会社を続けるかもしれないし、辞めるかもしれないけど、ここでキラキラと金色に輝くバトンを確かに受け取ったし、それを渡したくて仕方がない次のランナーの顔も何人か思い浮かべることが出来る。

だから、ぶっちゃけ、SNSに氾濫している不毛なトモダチごっこや痴話喧嘩の類に付きあっている暇なんて毛頭ないのだ。

というわけで、僕は先に行くよ。

さあ、君はどうする?







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