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【企画参加】今年、買ってよかったもの【12/14アドベントカレンダー】

今年は秋に都会の小さなアパートから田舎の大きな一軒家に引っ越した際に家財道具をかなり買った(買い換えた)のだった。

というのも、築40年とはいえ、新居が随所にこだわりを見せるなかなか素敵なお家だったから、

「相手にとって不足なし」

とばかりに僕のインテリア熱も5年ぶりくらいに再燃したからだ。

でも、昔の僕と明らかに違うのは、ただただ自分のこだわりを追求するのではなくて、家族の居心地のよさを最優先するようになったことだ。

みんなきっと、そんなの当たり前のことじゃない?と思うかもしれないけど。

でも、正直に告白すると、これまでの僕は、家族の住みやすさを犠牲にしてでも自分の理想のインテリアを目指す、とてもわがままでドイヒーなエゴイストだったのだ。

しかし、今回のインテリアでは、

みんなが笑顔で会話ができる

をコンセプトにした。

今回、自然とそうしたいと思ったのは、長年、みんなと暮らしていくうちに自分にとって家族というものがとても大切な存在になっていたからだと思う。

というわけで、リビングダイニングには、

いつでもみんなが笑顔で会話ができる

でっかいダイニングテーブル

を買って、それをどんと真ん中に据えた。

で、実際、このテーブルを挟んで以前よりも家族三人で会話する機会が増えたから、本当に買ってよかったって思っている。

けど、今回、新たに購入したものの中で一番思い入れがあるのは、実はこのテーブルじゃない。

そのすぐそばにあるカーテンである。

正直、自分的にはかなりの大冒険だった。

というのも、壁のかなり大きな面積を占めるカーテンだから、その派手な色合いと柄に対して

「下手すると全体のインテリアのバランスを崩しかねないなあ」

と最初は躊躇していたのだ。

だから、自分の中では同じ柄のもう少し色合いのおとなしい方にほぼ気持ちは固まりかけていたのだけど、

「いやいや、ちょ待てよ。ここは、僕の好み以上に、この家に帰ってきたときに家族のテンションがどうなるかの方が大事だよな」

と思い直したのと、あとは何気に息子の美的センスに全幅の信頼を寄せていたので、僕は彼に最終的な判断を委ねたのだった。

そしたら、2枚の見本の端切れをじっくりと見比べた結果、彼は今のカーテンを選んだというわけ。

もちろん後悔は全くしてないし、むしろこの冒険のおかげで、自分のインテリアの可動域がさらに広がったという手応えすら感じている。

そして、何よりも嬉しいのは、この存在感のあるカーテンが、まるで僕たちの新しい生活のシンボルみたいな顔をしながら、毎日、朝昼晩といろんな表情を僕らに見せつけてくれているところである。

その度に僕は、

「きっとこのカーテンが主役のこのお家で5人が体験した思い出は、ずっと色褪せないまま僕たちの記憶に残り続けるだろう。」

とひとりほくそ笑むのだ。

もつにこみさんのこちらの企画に参加いたしました。


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