汚れと傷


週末に子どもが幼稚園の上履きを持って帰ってくる。
それを洗うのが僕の仕事の一つだ。

子どもの上履きは毎回すごく汚れてくる。
ご飯がこべりついていたり、クレヨンの色がついていたり。。。
だが、最近の洗剤は凄まじく、大概の汚れは綺麗に落ちてしまう。本当に新品同然まで綺麗になる。
だが洗剤で落ちるのは汚れだけであり、遊んだ時にできる靴の傷はずっと残る。

その傷があるから子どもの幼稚園での生活や成長を感じることができる。

おそらく人間も似たようなところがあるんだと思う。

生活をしているとたくさん失敗やストレスを受ける。
その失敗やストレスの程度が

忘れられるもの→汚れ
忘れられないもの→傷

のような感じ。

汚れ程度の失敗やストレスは、その場やそのタイミングレベルでは嫌だな。と感じるが、
お酒を飲んだり、寝たり、遊んだり、時間が経つことで解決してくれる。

傷を負うことは違う。
お酒を飲んでも、寝ても、遊んでも、時間が解決してくれることもない。
本当に真摯にその事象と向き合わないといけない。

傷を負うことは辛くしんどい。
逃げ出したくもなる。

だけど、それが人間性を育て、味のある、より魅力的な人へとしてくれるのだろう。

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