明確なビジョンがあれば自己実現はもっと早かったかもしれない


元不登校ママのあぐりです。

私は子育てが終わったら、天職を見つけイキイキと働いていきたいと思っていました。

ところが子供が小さいうちは、仕事に向けての具体的な展望などは全く考えず、ただ単に子育てから解放される日を楽しみにしているだけのママでした。

もし将来に向けてもっと強い意志を持っていたら、不登校を別の角度からとらえることができていたのかもしれません。

今回はそんな風に思ったことを記事にしてみました。



子育て中に自分というものが確立できるのか


普段から穏やかなママで敵を作らないスタンス。

これってママ友と付き合うにも、わが子の交友関係にも重要


本当の私は穏やかなだけでもない…

でもちょっと抜けているところもあるから、そういうふんわりした感じのほうがご近所とも良い関係ができる。


当時の私はこんな感じ

大所帯のマンションに移住してから、自分をこんなふうに意識する。


特に意見を言ったりはしないけど、人に流されない。

ママ友とギクシャクしないように必要な部分だけ上手に付き合う。

それなりにきちんとしていて適当に面白く、出会ったら最近のエピソードをサラッと話す軽やかな私を目指す。


それはそんなに簡単ではなかった…

考えたら矛盾だらけ。意見を言わないと流されるし、面白くて軽やかなママは格好のお喋り相手だ。


そのあとのことを全然考えなかった私は、この振る舞いがどんどん自分の首を絞めることになった。


お喋りが盛り上がるとそのまま一緒にランチ時間に突入してしまう。

断るということが苦手な私は、「楽しかった、またね」 と別れる。

その気持ちはうそではない。

でもなぜか帰ったらため息が出る。

そしてわが子が帰ってくる頃には、どんよりと疲れてしまっている。



全部自分の選択で回避できるはず


わかっている!
わかっているんだけれど・・

子育ての情報を交換し合って、助け合っていこうね!

同じグループのみんなはそういう精神だ。

ママのパワーってすごい
私はいつも圧倒されている


素敵だ
素敵なはず・・・


でも私はなんだか違う


自分は大事。本当はひとりだけで自分の世界に浸りたい。子育てが終わったら進む世界を楽しみに、趣味に没頭したい!


映画を見たい!
本を読みたい!
勉強がしたい!


そういう気持ちに蓋をする。


皆と同じにしなきゃ

そういう風に孤立してしまうのって良くないよね

親なんだから我慢も必要だよねと。


孤立して

“あまり気にしない人” になってしまえばいいことなのだけど、私にはそうなる自信がなかった。

わが子も交流を楽しそうにしているから、この子たちが大きくなるまでは仕方がないのか…と

ママとしての建て前を気にする。


一緒に子育てしている。

交流に積極的なママ友は、わが家の子育てにも協力をしてくれていた。


何かと大変な時があった。

私や夫の実家は県外で遠く、親の手助けは受けられない。

その時も色々助けてもらったもの

そんな事実があるから、なんとなくグループを抜けるというわけにはいかないのだ。



働くという選択


子供たちが大きくなり、ママ友たちと顔を合わせることも減ってきた。

私はテニスをやっていたので、そこに合流しているママもいた。

でもそれとは別に、その頃は車に乗り合わせて買い物にも繰り出すようになっていた。

う~ん。

私はこういうことをしたいわけじゃないんだけど・・・私が仲間からあぶれてしまわないように、必ず声をかけてくれる。

「本当に有難いことなのだ」
とつぶやき下を向く。


これしかないか・・・

環境を変えたかったので、長男が5年生になった時、思い切ってパートに出た。

長男次男とも扁桃腺を持っていたから、小さいころからすぐに熱を出す。

次男は2年生でまだちょっと心配だったからまずは半日で終わる仕事から。


忙しくなったけれど時間の割り振りが決まっていたし、お誘いを断る口実を考えなくて良くなった。


やっと私が「わたし」になれた

仕事は楽しかったしやりがいがあった。

任せてもらっているーそれが嬉しかった。


次男のことはまだ心配だったから、休憩時間に家に電話を掛け様子をみた。

私なりに配慮をし、とにかくこの時間を大切にしようと思った。

出産で仕事を辞めてから、こんな自分になるまでに13年かかった。



発想の転換


そんな有難い生活が2年続いたある日

それは突然起こった。

長男が学校に行けなくなった。

半年たって次男も続いてそうなった。

仕事を辞めざるを得なくなり、ついに「わたし」の時間は終了してしまった。


平日の親子三人は各々が好きなことをして過ごすことになった。

いや、好きなことをして過ごすしかなかったーこれが正しい。


時間はたっぷりある。
映画も見れる
本も読める
勉強もできる

ママ友からのお誘いもない。


今までやれなかったことが全部できる
わが子も何も邪魔をしない


何かをせずにはいられなかった私は、ものすごい勢いで “子供のこころ” についての本を読みあさっていた。

強い信念でやりたかった明確なものはまだなかったけれど、その時の "負” のパワーは、勉強するのによい環境だったのかもしれない。


結果的に(好きな仕事をするという)念願が叶った今、この時吸収したことは、かなり役に立っている。


もし、今不登校で悩んでいるママに目指す未来があるのなら、今こそチャンスと捉えてみて欲しい。

不登校の時期も悪くなかったと、肯定して言える時がきっとくる。


私にはまだこの続きのストーリーがあるけれど、結局今の仕事になる伏線だったのかなと、今頃になって思っている。



最後までお読み頂きありがとうございました
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