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【キャリアブレイク】のっぴきならない事情で無職になった時に出会った神作品

なんとまぁ
寝耳に水とはこのことで。

正社員で20年近く
勤めた会社を辞めることになった。

ずっと業績は傾いており、
この物価高の中、
減給にボーナスカット。

「いつこんな時が来てもおかしくない」
ある程度の覚悟はできてはいたし、

「あぁもし会社を辞めたら…
しばらくゆっくり自由に過ごしたい!
あれもこれもやりたい!!」
そんな願望すらあった。

しかし、いざ自分が肩を叩かれるとなると

いやはや。
相当メンタルはやられたのである。

そんな中、
岡田あーみんを通じて知り合った、
あー民仲間の友人に

キャリアブレイク研究所を教えてもらったのである。

キャリアブレイク?
なんじゃそりゃ?
とホームページを閲覧。

POPでかわいいホームページに
なんだか少しふざけてるのかなぁ?

なんて印象を持ちながらも、

著書があることを発見。

すぐさま購入し、熟読した。

目から鱗であった。

ホームページからの
少しPOPで
可愛い印象からは離れ、

なんとも真面目にわかりやすく
キャリアブレイクについて綴られている。

概要はこちら↓

転職・キャリア・生き方に迷うすべての人へ新しい選択肢を送る本

「キャリアブレイク」って何?
一時的に離職、休職するなどして、仕事に就かない期間を持つこと。目的は休息、子育てや介護などのライフイベント、勉強、資格取得、旅行など人によって様々。
元々欧州で使われ始めた言葉。

・本書のために40人以上の当事者に取材
実はキャリアは十人十色。離職から復職までの多様なホントの話を収録
・人事や転職エージェントに聞いた本音
「履歴書の空白は良くない」というのは本当か、ぶっちゃけ聞いてみた
・休職・離職中、お金はどうする?なんとかなる?
当事者にきいてみたキャリアブレイク中に使ったお金、もらったお金

「仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢 次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略」


長年にわたり、会社員として、
言い方を変えれば
社畜として働いていた私。

無職=弱者のような。
負い目も感じていたが、

この本を読んで見方は180度変わった。

日本にはキャリアブレイクと言う風習は
まだまだ定着していないが、
欧州では一般的であること。

キャリアブレイクについて
様々な方面から書かれている。

1.キャリアブレイクについて
2.どうしてキャリアブレイクを選んだのか
3.キャリアブレイクした人の再就職先
4.キャリアブレイク中どう過ごしたのか
5.企業はキャリアブレイクをどう見ているか
6.キャリアに正解はない

私が特に興味深かったのは
4と6である。

キャリアブレイク中の過ごし方には
流れがあるという。

  • 解放

  • 虚無

  • 実は

  • 現実

  • 接続

まずは会社から
解放される。
昼まで寝る、夜更かしする、自由に過ごす。

その先に訪れる、
虚無。
どこにも属していない虚しさ。
社会への負い目。

その後、虚無感と向き合いながらも
聞こえてくる自分の声。
これがやりたかった、
という実は。

それに対して、
足りないもの、必要なものを知る。
現実。

足りないものを補っていくため、
ふたたび社会をつながろうとする。
接続。

ざっくり説明するとこんな段階があるとのこと。

私はこの本と虚無の中、
出会った。

会社から解放され、普段会えない友達と会い
旅行に行き、自由な髪形や服装をし、
目覚ましなしで過ごす。
(会社員からしたらまさに夢の生活)

自由!
自由!!!

なんてサイコーなんだ!!

と、そんな日々は長くは続かず、
曜日感覚は失われ、
日曜のサザエさんにもビビらなくなっていた頃に訪れる。
虚しさ、焦り。
皆が出勤している間も眠ったり、
一日家ですっぴんで過ごし、
時には昼から酒を飲み、
気が付けば、負い目でいっぱいであった。

あれだけ望んでいた自由だったのに…!!

慌てて、
キャリアエージェントに登録したが
「40代の転職の書類通過率は1/100です。
どんどん応募しちゃいましょう!」

などと笑顔でさらりというエージェント。

もうだめだ。
多分、もう社会復帰できねぇ…

メンタルはボロボロで
寝不足のはずはないのに
荒れる肌。

そんな中、
この本に出会った。


本当に良かった。
心から救われた。

それでいいんだよ。

焦らなくていいんだよ。

菩薩のように微笑んでくれたのだ。

日本人は、
キャリア=職歴

多くがそう思っているが、

キャリア=人生
であり、
無職の期間もキャリアになり得るということ。

キャリアブレイク中に経験した体験や、
自分ととことん向き合って広がる
人としての幅。
それもキャリアであると。

ちなみに
注意しておくが
この本は
キャリアブレイクを推奨しているわけではない。

キャリアブレイクも人生の選択として
知っておいてほしい。

ということなのである。

そして、
6章 キャリアに正解はない

この章には
私には大変メンタルヘルス的な効果があった。

腑に落ちることばかりで。

キャリアブレイクをネガティブに受け取るか、
ポジティブに過ごすか。
無職を不利と取るか、ステップと取るか。
要は自分次第なのである。

主語を私にする生き方。
私たちは何かに属し
○○会社の△△です。
そういう中で生きてきた。
○○会社の肩書が取れた時、
△△として、すなわち
私として、生きていくことになる。

初期段階はそれが怖い。
会社に生き方を決めてもらっていたほうが
楽だったのではないかとすら感じる。
あんなに辞めたい会社だったのに。

会社という肩書がない今、
まるで赤ん坊なのである。

ただしかし、
自分の人生のオーナーは自分なのである。
キャリアブレイクをすることにより、
自分で決断することが格段に増える。
すなわち自己決定力が身に付き、
今まで社会に委ねていた人生の舵。
舵が自分に、
自分の人生が自分に返ってきたような気持ちになる。

人間らしさ
自分らしさ
本来の自分。

ただただ、何も決めなくてもよい。
ひたすらゆっくり過ごしてもよい。
(そのように過ごすことも自己決定の一部)

その時ダラダラしたことで
偶然見えてくる世界もあるのだ。
(世の中のターニングポイントの8割が偶然起きているらしい)

最後にニーチェの下記の言葉が引用されている。

「世界には君以外には誰も歩む事ができない、たったひとつの道がある。
 その道はどこにたどり着くかと問うてはならない。
 ただひたすらに進め」

その道はどこにたどり着くかと問うてはならない。

人生は迷ったときにすぐに正解探しをしようとする。

そんなことはしなくて良いんだ、と。

自分が自分らしく幸せに生きること。
キャリアブレイクを不利ととらえず
ステップとして
前向きにとらえること。

それがこれからの人生への再出発へ繋がる。

私もまだまだ
「虚無」と「実は」の間にいる。
虚しさと前向きを繰り返しながら、
自問自答しながら、
キャリアブレイクの真っ只中である。

あなたの人生はあなたのもの。
幸せに、面白く生きることが
最高のキャリアなのである。

この本はそう言ってくれた気がした。

仕事を辞めようか悩んでる方、
今無職でつらい方、
そしてこれから社会に出る学生の方、
こんな選択肢もあるって事を
どうか知ってほしい。

#キャリアブレイク
#キャリアブレイク研究所
#無職
#仕事について話そう

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