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高卒で何の取柄もない中年男性が社会福祉士資格を取得したよ

25年間福祉関係の仕事をしてきました。
過去形であるのはすでに福祉の仕事を辞めたのが理由ではありますが、現在私が25年間の間に取得した福祉関係の資格というと、まずは社会福祉主事任用資格。これは中央福祉学院が行っている通信教育で取得しました。それと社会福祉施設長資格で、これも同じく中央福祉学院が行っている通信教育で取得しました。社会福祉主事任用資格は現在は修了試験があるようですが、私が受講した時は受講を終了すれば取得できた資格で、施設長資格も同様です。手話通訳士は福祉関係の仕事に入る前に取得していましたのでこれはパスです。
それと今回主題の社会福祉士ですね。
社会福祉士の資格を取得するためには福祉系の大学で指定科目を履修して社会福祉士国家試験を受験するというのが一般的だと思います。
他にも社会福祉士の国家試験資格を得るための道筋がたくさんあります。
その方法は受験資格の紹介が公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページを見てもらうこととして、私の場合は最終学歴が高等学校普通科卒ということで、社会福祉士受験のためのハードルは天を仰ぐような気持ちでございました。
もう就職していて家庭も持っている身で、1から大学へ行って受験資格を得るというのは現実的ではありません。
そのためのゼニも必要です。家庭を持つ身でゼニは1円でも無駄にしたくありません。
しかし、当時の職場で仕事をするうえでどうしても取得しておきたかった資格が社会福祉士だったのでどうすれば取れるのか。
それを書きたいと思います。
先ほど述べたように大学に入るというのは現実的ではありません。また専門学校や短大といったところへ通うのも同様です。
それで私の残された唯一の道が『相談援助実務経験』というものです。
『相談援助実務経験』といっても多岐にわたり、それこそ児童分野、障がい者分野、高齢者分野、その他の分野、廃止事業分野とあり事細かく分類されています。経験年数も条件がありまして4年以上となっています。
その時私の所属している職場には在宅介護支援センターが併設されており私もその分野で仕事をしていたこともありそこの実務経験でパスすることができました。
もちろん職場の実務経験証明書をもらう必要があります。
その実務経験だけでは社会福祉士の受験資格は得られません。実務経験に合わせて一般養成施設等において1年以上の学習が必要になります。
私の場合は仕事をしている身ですので、『通信教育』一択でしたね。
通信教育とはいえそれなりの学費は必要です。当時私が通信教育を受ける際には資格取得のための補助金制度があってありがたいことにまあまあ格安で通信教育を受けることができました。
通信教育の受講期間は1年半程度。その間にスクーリングも数回受けましたね。
それと各受講分野におけるレポートの提出。
大変と言えば大変でしたが、仕事に関連する内容の学習だったので実務にも活かせるありがたい学習でした。
それで、通信教育を修了して晴れて社会福祉士の受験資格を得ることができました。
社会福祉士の試験は某大学のキャンパスで行われ、そこまで行くのに満員電車に揺られ、駅から会場まではシャトルバスで移動し、会場の教室まではバス停から徒歩というなかなかの大変な移動でございました。
試験会場では専門学校や大学ののぼりをもった教授や先生が会場入り口で受験生を見送る姿が見られ、なかなか微笑ましい状況でしたね。
試験会場を見渡すと学生と思われる若い人もいれば私よりもはるかに年齢が上だなと思われる人もいて様々な年齢構成でしたし男女関係なく受験できる試験なんだと感じましたね。
試験は午前と午後の丸一日かかります。問題は5択問題です。
内容はそれぞれの科目の問題。法律だとか歴史だとかそういった問題が半分。それと事例課題に基づいた問題が半分といった感じでした。
で、受験した感想ですが、後半の事例課題に基づいた問題は圧倒的に実務経験を積んだ人間に有利な問題だなあと感じたことですね。
前半の科目における法律だとか歴史だとかの問題は正直学生の方が得意分野ではないでしょうか。
今はどういった問題形成になっているかわかりませんが私が受験した時はそんな感じでしたね。
試験が終わって帰宅し、妻に一言『来年また受験するわ』でしたね。問題自体はなかなか理解しがたくどこまで正解だったのか自信がありませんでしたからねえ。
とはいえ、結果は『合格』でございました。
大学や高校受験のように篩にかける試験ではなく合格基準点数を満たせば合格できるものですので、合格した時は本当に安堵したものです。それとあの試験会場に行って試験を受けなくても良いというのが一番の『ほっとした』理由ですね。
昨年度の合格率は58%を超えていて受験者の半数以上が合格できる資格になっているようですが、私が受験した時はもっと合格率は低かったように思います。

私の勉強方法ですが、やはりスクーリングでしっかりと学ぶことと、テキストにおける内容はしっかりと押さえておくこと。それと実務における問題は自分の職務の範囲だけでなく高齢者、障がい者、児童分野など幅広くそれぞれの課題をつかんで情報を収集してどのような解決策を見出しているのかを理解するということが必要だということですね。

資格というのは取得すれば一生ものです。私のように仕事を離れても再就職の際に福祉分野では有利です。(福祉分野に戻るつもりはありませんが。。。。)

社会福祉士というソーシャルワーカーはあらゆる世代や年代、国籍も関係なく国内で生活や介護など困っている人たちに寄り添い相談を受け、関係機関をつなぎながらその困りごとを解決していくというやりがいのある仕事です。
若い人たちだけでなく、中高年も是非こういった資格試験にチャレンジしてもらいたいなあと思ったりしますね。

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