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ビバ!旺文社の国語事典

この春に引越をしました。
理由はいろいろあったのですが、そのひとつが断捨離です。特に大変だったのが(本)。
ほとんどを泣く泣く手離した中、どうしても捨てられなかったうちの一冊が(旺文社国語実用辞典)です。
奥付が無くなっていたのでハッキリとはしませんが、多分50年以上前の辞典。
言葉の内容も使い方も今とはだいぶ違い、日常使いの辞典としては使えない。けれど捨てられないのは、とにかく解説の絵柄が楽しいから!
数年前、何で古い辞典を開いたのかは忘れましたが、あるページで手が止まりました。

薄手の犬の着ぐるみを着て四つん這いになる人の絵。
(ぬいぐるみ)。
いやいやいやいや。
違うでしょう。ぬいぐるみってテディベアとかウサギとかそんなんじゃないの?
確かに本文の2番目に(芝居で動物役の人が着る)というような説明がありますが、ぬいぐるみの解説図としては違和感しかありません。

50年前には解説図が必要だったのかな?と思うものがあります。
エプロン(最近あまり見かけなくなったバカボンのママが着けているタイプ)、イアリング(イア?)、スカート、逆立ち、ジグザグ、湿布、シャワー、バナナなど。

今はあまり使われない
ナイトキャップ、アノラック、アクアラング、シュミーズの図も可愛い。ナイトキャップは(寝室用の帽子)だそうですが、ザルをかぶった人にしか見えません。

他にもエンゼル、河童、指揮者、背番号、ネック、腹式呼吸など独自の図柄がなんとも素敵。

そして、謎の図解を発見しました。
(うみへび)
海蛇ってヒレあります?解説図には、どう見てもヒレがあるんですけど…。
他の蛇の絵はいかにも蛇なのですが、海蛇はどうしても細長い系の魚に見えます。
ただ、サメをワニと呼ぶ地域もあるしなぁ。
試しにスマホで画像を取り込み、類似を検索してみました。
鱧。ハモ。はも。
だよねー。

言っておきます。この辞典を貶める意図は欠片もありません。
ほぼ全ての言葉に英訳が付いていて、とても助けられた大切な一冊です。

今この辞典を持っている人は少ないと思いますが、機会があれば、是非とも見て欲しい。

解説の絵を勝手に転載はできませんが、いつかピックアップして自分だけのTシャツを作ろうと目論んでいます。







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