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いつもと違う場所で本読んでご飯食べた

先日、最近孤独を感じている件について記事を書いたが、それは心理的な孤独のことである。
ここ数週間、子供の体調不良による休みや夫の
在宅勤務などで物理的には、1人の時間が全くなく、1人時間をかなり欲していた。

孤独だと騒ぎながら、1人時間がないことに苛立つという矛盾を抱え、自分て本当に面倒くさい奴なんだなと改めて認識した。

この3連休、夫と子供達が義実家に行ったので、私は物理的な孤独を手に入れた。

図書館司書資格の勉強をする中で、図書館サービス持論のテキストに登場した『那須塩原市図書館(愛称:みるる)』の存在が気になっていた。

東北新幹線開通に伴い、隣の那須塩原市に客足を奪われ、駅前の活気をなくしたJR東北本線の黒磯駅.駅前に令和2年9月に開館した図書館だ。

コンペで選ばれた提案を実現し、お喋りをしていい図書館、カフェのある居場所を求める市民の声に応えてつくられたという。

いつか行ってみたいと思っていたのだけど、結構遠い。鈍行で3時間くらいかかる。

しかし、私は丸1日自由であり、また電車でどこか知らない遠くの街へ行ってみたいという願望を持っていた。

行こう。

片道3時間の道のりに備え、図書館で借りた本を3冊持った。重い。

(pha著「持たない幸福論」、吉本隆明著「人生とは何か」、松浦光修編訳「留魂録 吉田松陰の死生観」の3冊)

スマホとも距離を置きたい衝動に駆られていたので、通知をオフにした。
家に置いて出掛けたいところだったけど、方向音痴だし、PayPayとか使うかも...とひよって通知をオフにするにとどまった。

でも、本当に迷子になった時以外使わないんだ!乗換案内もご飯のお店も調べることなく、現地に向かうんだ!という謎の決意表明を心の中でした。

改めて感じたことは、電車の中の読書って捗る。難しくて何を言ってるのか分からない本もとりあえず読み進められたりする。

足元が暖かい車内が心地よい。

読書の集中力が切れたら、窓の外を眺めた。
本から顔をあげた時には1時間半以上が経過していたので、山や田畑が見えてきたり、景色が変わっていた。

しばらくぼんやりと窓の外を眺めていた。
普段なら何か考え事をしてしまうのだけど、不思議とあまり何も思い浮かばなかった。

通勤に利用していた時は電車って大嫌いで、空調の調節下手すぎるだろ!とか、こんなに混むんだから車両をもっと増やせないのか?とか文句ばかり浮かんでいた。

たまに乗った上、ラッシュと無縁な方向の電車に乗っているが故の呑気な気持ちであるが、「電車っていいなぁ。なんであんなに嫌いだったんだろうなぁ。」なんて思った。

電車の中ではひたすら本を読み、ぼーっとして、11時頃、黒磯駅前に到着した。

本当に駅の目の前に「みるる」はあって、その向かい側には美味しそうなパン屋さんや、イタリアンレストラン、カフェなどがある。

建物がおしゃれなみるる
向かいのパン屋さんに吸い込まれる
パン屋さんのお隣のイタリアンにも吸い込まれる

みるるに入る前に色々と吸い込まれてしまったが、お腹いっぱいになったところで、みるるに入館!

みるるでは新たに本を物色して、ここで何冊か読んでいきたいと思い、軽めに読めそうな暮らしや食事に関する本を選んだ。

(ゆるりまい著「わたしの家にはなんにもない3」※2までは以前に読んでいた。門倉多仁亜著「タニアのドイツ式整理術.完全版」、織田剛著「毒出しのトリセツ」の3冊)

実践するには再読する必要がありそうなので、書籍名はメモしたが、とりあえず全体的にパラっとは読むことが出来た。

館内カフェ

館内カフェでコーヒー飲みながら本読んだり、場所を変えて、別のソファみたいな椅子で読んだりした。

座って本を読める場所がたくさんあるのが、近所の図書館との1番の違いかも。
近所の図書館には座る場所があまりなくて、本を借りたら家で読むのだけど、図書館の色んな場所に本を読めるスペースがあるのっていいなぁと思った。

今日やったことって電車で本読んで、ご飯食べて、図書館で本読んで、コーヒー飲んだだけで、いつも家でしてることを知らない土地でやっただけなんだけど、場所が変わると結構気持ちが変わって、いつも読まないような本とかも読めるような気がした。

いつもと違う場所で、本読んでご飯食べるって結構いいなぁー。

ところで記事見出し画像にしたこちらの写真

読むことと書くことと生きることはひとつ。


それぞれの本棚に、こういう本から抜粋した一文が書いてあるんだけど、この文の出典はなんの本だろう?

司書さんに聞いてみればよかったなぁと後悔。

この本を読みたい。

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