夫が鬱になったら妻はどうしたらいいか?その後
前回の記事を書いてからも、すぐには夫の顔が見れなかった。でもまた姉と電話で話して、自分たちの父親に比べたらましかと思えるようになった。父親は昔から酒癖が悪く、訳のわからないところでキレて家をめちゃくちゃにしていた。そんな父親に振り回されて育ったせいもあり、学生の頃は精神的に不安定で統合失調症と診断された時期もあった。姉も自律神経失調症になった。そんなやつに比べたら、酒癖も悪くないし、基本的にはキレないし、奇声を発する事もない。共感してくれるところはありがたい。家事もたまにはしてくれるし、歩み寄ろうとしているのがわかるだけ、ありがたいと思った方がいいと思えてきた。そして姉は一人暮らししてると思ってると言った。それがなんとも面白くて、二人で笑いながらいろいろ喋った。
次の日から、自分に無理をしてでも普通に接するようにした。夫から話しかけてくることがなくても、無理をして自分から話しかけた。なるべく普通の声のトーンで。そして一人で庭の草むしりを永遠にした。ずっと、草がなくなるまで。その間もちろん夫は近くにいなくて、何も気にせず没頭できた。体も動いたし、やる気も続いた。ご飯は夫の分も朝昼晩ちゃんと作った。夫にも嫌な態度は取られなかったし、犬の散歩も買い出しもなんとか二人で行けた。
まだ前みたいに笑い合える感じじゃないし、ぎこちなさはあるが、暗い鬱々とした空気から少し抜け出せた気がする。そして、今回自分に決めたことはお金のことはしばらく考えない。ということ。自分のために。もう、考えない。変えようがないことだ。夫を見下すようなことを言いそうになってないか、言葉に気をつけながら、会話をしていこうと思った。