デジタルアンプ時代が来た!③
ナウいヤングをオーディオに引き戻す希望の中華デジアン
昔のイメージのD級アンプではない 全く売れなくなったオーディオ機器を尻目に小型軽量省エネ化が必須のスマホ パソコン テレビやパチンコ台で鍛えられ切磋琢磨した結果 オーディオにも使えるものに化けてしまう
オーディオは芸術作品だった
原価がどうの高い部品が使われているだのというのは一つの価値だろう
ではアナログレコードやCDはどうだろう?ビニールとポリカーボネートだ
絵画は?キャンバスや絵具が原価だとすると不当に高いことになる
画家が描いた絵と素人が描いた絵 原価が同じなら値段は同じだろうか?
なぜかCDや本は再販制度により売れる数や人気に関係なく値段が設定される
閑話休題
オーディオは絵画のようにブランドで価値が違った
技術力こそが価値だった
スピーカーはJBLやタンノイ
アンプは旧マランツとマッキントッシュが人気を二分 ワイヤーウィズゲインを目指すマッキントッシュ 音楽を演出するマランツ
そこに第三のマークレビンソンが登場
原価では語られなかったが高価でナウいヤングは買えず回路や構造をまねて自作した 秋葉原はパーツ屋やジャンク屋が集まり自作雑誌が溢れた
今のような通販は無かったので地方民は交通費を出し合い代表者が部品を買い出しに秋葉原へ向かった
大手メーカーは安ければ売れる‼︎と大量生産
自作するより安くなりオーディオブームが来た
するとマニアはより良いものを高価でも求め始める アナログプレーヤーなどは物量攻撃でどんどん高価にカートリッジもダイヤモンドカンチレバー採用と際限がなくなった
ところに夢のオーディオ CDの登場だ‼︎
主流はデジタルとなり ついていけないメーカーはふるい落とされ撤退していった
アナログレコード時代 再生機器で音は全く違った
テントウ虫プレーヤーはモノラルだ
10万円の機械と1000万円の機械ではまったく相手にならない
そこに300万円より9800円のほうがいいという概念は無かった
予兆はあった ソニーのウォークマン
音楽が いい音で聞ける時代の幕開けだ
ソニーはモルモットと揶揄された
松下には東京にソニーという研究所があって・・と言われた
しかし
ウォークマンは雨後のタケノコのように湧いてくる模造品に打ち勝ちトップシェアを独走した
今もイヤホンブームは続いている
ウォークマンもCD MD メモリと媒体を変えデジタル化された
ソースがデータになると高精度なメカはいらなくなる
必要な部品も大手メーカーがIC化して大量生産してくれる
テレビがいい例だが100万円していた大型TV 今や数万円だ
パナソニックでさえ有機ELの開発を断念 他社にパネルを売っていただいている
同様にデジタル部品は開発メーカーが限られる
限られたメーカーは各社に納入するため大量生産するので どんどん安くなる パソコンがゲーム機より安くなる時代が来るとは誰も思わなかったのではないか?
一方メーカーは安い部品を買ってきて組むだけで高性能製品ができてしまう こうしてスマホは1円で買えるようになり国産メーカーは撤退していった
アンプは最後の牙城だった
アキュフェーズの300万円のセパレートアンプより9800円の中華デジタルアンプのほうが良いと書いた雑誌は二度と中華アンプを扱わなくなった
しかし着実に進化するデジタルアンプは より小型に より安く よりハイパワーに より多機能になる
20W程度だったパワーは600Wに達した
そろそろ認めようではないか
40インチのテレビ 100万円と3万円が並んでいたら100万円のほうを買うだろうか?
アンプは?