2024 年 6 月 5 日〈10 年後に住んでいたいまち〉を考えよう~
シン・住みよいつくばの会(「障害×提案=住みよいつくばの会」第 5 期)・第 9 回 ~2033 年にタイムトラベル!
2024 年 6 月 5 日(水)10:00-12:00 @つくば市民センター会議室 参加者:16 名
■オリエンテーション(10:00-10:10)
・6 月からの世話人として、川島さんが選出された。 ・川島さんより、改めて「シン・住みよいつくばの会」の趣旨と進め方の案内をいただいた。
23 年 03 月
・2033 年像を描く(「困りごと」から始めるのではなく、ビジョン=理想を描く)
05 月 ・テーマを定める(焦点を絞り、課題(〇〇を□□するには?)を設定する)
07 月~24 年 01 月・解決策を検討する・その 1~4(課題解決の方向性を定める)
24 年 03 月 ・解決策を確定し、提案の骨子を作成する 05 月 ~06 月・提案の内容を確定する・その 1~2
07 月 ・提案の文言を確定する
08 月 ・候補予定者に提案書を配布する
10 月 ・回答状況を公表する(10 月 20 日告示、10 月 27 日投開票)
参考:https://kx6vn.hp.peraichi.com/
■チェックイン(10:10-10:20)
・一人一言で「今日の期待」をリレーした。
■前回の成果をおさらいする(10:20-10:25)
・前回の成果をおさらいした。
・前回は、原案をもとに、提案の内容の確定(前半)を行った。
具体的には、全 13 項目のうち 7 項目について、各項目 10 分程度(うち 3 分程度を 3~4 名の バズセッションに充当)で、「提案内容の案」をもとに、内容を検討・確定した。成果に関し ては、前回の議事メモを参照のこと。
■提案の内容を確定する(10:25-11:50)
・原案をもとに、提案の内容の確定(後半)を行った。
具体的には、全 13 項目のうち 6 項目について、各項目 12 分程度(うち 3 分程度を 3~4 名の バズセッションに充当)で、「提案内容の案」をもとに、内容を検討・確定した。
◇トイレ
▶私たちの 2033 年像:
・トイレをもっと大事に考えるようになっている ・バリアフリートイレが(広さ・手すりの数・機能など)より使いやすくなっている ・ベビーカーが入れるくらいの、ちょっと広めのトイレが増えている ・公共施設のトイレや通路が十分に広くなっている ・公共施設のトイレがすべて個室(ジェンダーフリー)になっている ・すべてのバリアフリートイレや男性用トイレにサニタリーボックスが設置されている ・多目的トイレの表示が分かりやすいものになっている ・ユニバーサルシート付トイレが増えている(各施設・各階に 1 つ)
▶2033 年像への課題:
・(公共施設は当然として)すべての飲食店・コンビニ等のトイレが、障害者を含め多様な人が使うことが 前提となっているには?
(検討のヒント:設計時に当事者の声を聴く)
▶解決策:
4・多目的トイレの仕様に関する基準をつくる(当事者が提案する/定期的に見直す)
4・トイレ情報をマップ化する(まずは「多目的トイレマップ https://wc.jp47.net/」に情報を登録する)
3・店舗の規模に応じたバリアフリートイレの設置基準をつくる
2・バリアフリートイレの設置により、助成金または法人税・事業税の減免が得られるようにする
2・「トイレ学」でまちおこしに取り組み、「トイレといえばつくば市」と言われるようにする 1・市役所にトイレアドバイザー(トイレマスター)を置く
1・合理的配慮のコンサルティング会社をつくる 1・多目的トイレのマークに「レインボーマーク」を追加する
0・新築や改修の際は「トイレファースト」で設計・施工する
0・多目的トイレのメンテナンスにも予算をかけるようにする
0・トイレについて、さまざまな当事者が集まって話す場を設ける
0・「出入口の広さ」に留意するようにする/個室内に、荷物をかけるフックを増やす
(提案内容の案) →多目的トイレの仕様に関する基準を、障害当事者とともに策定し、定期的に見直しを行う。 ※「トイレ情報のマップ化」は、本会の活動として行う。
【提案内容】
→設計・施行時のチェックも重要であることから、おおむね以下の内容とする。 「公共施設の多目的トイレの仕様に関する、つくば市独自の基準(バリアフリー法の上乗せ基準) を、障害当事者とともに策定し、定期的に見直しを行う。あわせて、設計・施工時のチェックを、当 事者も含めて行う。なお、上記の基準に関しては、助成金に関する情報と併せて、民間事業者にも周 知・奨励する。」
◇住居
▶私たちの 2033 年像:
・バリアフリー住宅が選び放題になっている
・すべてのアパートにバリアフリーの部屋が 1 つ以上ある
・障害のある人専用の物件を扱う不動産屋がある
・障害者も入居しやすい賃貸物件が増えている
・新築時に補助金が出ることで、バリアフリー住宅が増えている
・住居改修時の補助金の「1 人 1 回」という制限がなくなっている
・聴覚障害者のグループホーム(施設)がある
▶2033 年像への課題:
・障害のある人が住む場所に困らない環境を整えるには?
(検討のヒント:バリアフリー条例を制定する)
▶解決策:
7・公営住宅にバリアフリー物件を一定数つくる
4・数値目標として「年 2 棟・2 部屋のバリアフリー化」を掲げる
4・バリアフリー物件マップをつくる
2・「つくば市バリアフリー条例」を制定し、規制をかける/アパートをバリアフリー化する
2・バリアフリーの基準を検証し、明確にする
1・固定資産税に対し、(エコ減税のように)バリアフリー減税を行う
1・障害種別に対応した物件があり、選べるようにする
0・バリアフリー住宅の建築に補助金を出す
0・バリアフリー助成を、業者も使えるようにする
0・便利な場所にバリアフリーの部屋をつくり、税金の減免を行う
0・一人暮らしへの家賃補助を行う
0・近所の人の障害に対する理解を進める
0・管理人が見回りしてくれる物件を増やす
0・物件紹介サイトで、バリアフリーの詳細を明記するようにする
(提案内容の案)
→条例により、公営住宅の一定数をバリアフリー物件とする。たとえば、「年 2 棟・2 部屋のバリアフリ ー化」などの数値目標を掲げる。
→バリアフリー物件マップを作成する。
【提案内容】
→「バリアフリー物件」の定義が困難であること、公営住宅より民間の集合住宅の方が望ましいこと、 入居後のバリアフリー改修に対する補助・給付に関する制度は(不十分ながら)存在することから、 おおむね以下の内容とする。 「マスタープランの指定地区内にバリアフリー法の対象外の規模の集合住宅を新築する際、エントラ ンスと玄関の段差解消を義務化する。」
※「吾妻 4 丁目の市営住宅の建て替えにおいて、エントランスと玄関の段差解消(スロープの設置)な ど、バリアフリー仕様とする」とのアイデアもあったが、公開質問ではなく、議会での一般質問で対 応することとした。
※「バリアフリー物件マップの作成」は、本会の活動として行うこととした。
◇健康
▶私たちの 2033 年像:
・誰でも市の健康診断を受けられるようになっている
・車いす体重計が市役所や交流センターに設置されている
▶2033 年像への課題:
・どんな人でも気軽に健康診断が受けられるようにするには?
・様々な障害にあわせた健康診断を受けられる医療機関が分かるようになるには?
▶解決策:
8・胃部レントゲン(バリウム検査)ができないのなら、代替手段(胃カメラなど)を無料で用意する
5・バリアフリーで健康診断を受けられる場所を「ちょい住み」で調査し、公表する
4・車いす体重計を市役所や医療機関に設置する
4・障害者向けのマラソン大会を実施する
2・症状の伝達などのコミュニケーションに役立つツール(イラスト、指差しボードなど)を開発する
2・障害・症状に合わせた健康増進体操を「ちょい住み」で調査し、公表する
1・障害種別に対応する、健診や診療に関するコンシェルジュを設置する
0・市内 6 地域に相談窓口を開設する
0・保健センターにエレベーターを設置する
(提案内容の案)
→胃部レントゲン(バリウム検査)が受診できない障害者に対し、代替手段(胃カメラなど)を無料で用意する。
→市役所や医療機関に車いす体重計を設置する。
→障害者向けのマラソン大会を実施する。
※「バリアフリーで健康診断を受診できる場所の調査・公表」は、本会の活動として行う。
【提案内容】
→おおむね以下の内容とする。
「バリアフリーの健診会場を優先的に予約できる、健診申し込み時に車いす体重計の使用を予約できる、胃部レントゲン(バリウム検査)が受診できない障害者は代替手段(胃カメラなど)をバリウム 検査と同額で受診できるようにするなど、健康診断に対する合理的配慮を行う。」
※「障害者向けのマラソン大会の実施」は、今回の提案からは外す。
◇理解
▶私たちの 2033 年像:
・障害理解が進んでいる
・心のバリアフリーを促進するようなイベントが開催されている
・手助けの声のかけ方を学べるイベントが開催されている
・すべての小・中・高校で、障害福祉教育が継続的に行われている
・障害理解教室の講師に謝礼が支払われている
▶2033 年像への課題:
・有償の障害平等研修(DET)が事業所や学校、地域で開催されるようにするには?
▶解決策:
5・市の初任者研修・管理職研修、社協の研修に DET を取り入れる
4・小中学校のカリキュラム(「つくばスタイル科」の授業)に DET を組み込む
4・商工会のイベントとして DET を開催する
3・よい対応をしてくれた事業所・店舗を表彰する(優良店ステッカーを贈呈する)
2・DET 開催時に、市から助成金が出るようにする
1・民生委員対象に DET を実施する(特定の地区でモデル的に試行し、他の地区に拡げる)
1・市の計画に「心のバリアフリーの取り組み」として DET を盛り込む
1・最低年に 1 回は、市または社協の主催で、市民向けに DET を開催する
1・DET 開催時に、参加者は無料とする/参加者からカンパを募る
1・合理的配慮がどこに使われているかを公表する
0・地域に本社のある BtoC ビジネスの企業に、従業員向けに DET を実施するよう PR する
0・DET を実施するとよい企業を、コンサルタントに紹介してもらう
0・DET 開催時に、市役所や交流センターへのポスター掲示、広報つくばへの掲載等で PR する
0・まずは「住みよいつくば」で DET を開催する
(提案内容の案)
→市の階層別研修や、社会福祉協議会の職員研修に、障害平等研修(Disability Equality Training: DET)を取り入れる。あわせて、市内の各交流センターの相談員が障害平等研修を受講することで、誰 もが相談しやすい雰囲気にする。
→小中学校のカリキュラム(「つくばスタイル科」の授業)に、障害平等研修を組み込む。
【提案内容】
→おおむね以下の内容とする。
「市職員の新採時・昇進時研修に、障害平等研修(Disability Equality Training: DET)を取り入れ る。あわせて、市内の各交流センターの相談員が障害平等研修を受講することで、誰もが相談しやす い雰囲気にする。」
※「小中学校のカリキュラム」は、「学校」の項目へ。
◇参加
▶私たちの 2033 年像:
・市のすべての協議会に障害者が参加している
・「障害市民会議」が開催されている
・イベントの参加申込時に、合理的配慮の要否が必ず問われるようになっている
▶2033 年像への課題:
・すべての会議やイベントに障害者も参加することが前提となっているには?
▶解決策:
8・市のすべての協議会に、少なくとも 1 人以上の障害者が委員となるよう、条例で義務づける
3・市主催のイベントの申し込みフォームに、合理的配慮の要否・必要な配慮の内容の記入欄を設ける
3・当事者が仕事をする際もサービスが使えるようにする
2・市にイベントの後援申請があった際、情報保障や合理的配慮の有無を確認する
(Yes...優先的に後援、No...理由を確認。回答の公表も行う)
2・会議参加にあたっての手話通訳・車いす介助などに対し、公費が出るようにする 2・福祉有償運送の資格取得の補助、つくタクへの福祉車両の導入など、移動手段を確保する
2・バリアフリー条例を制定する 1・層化無作為抽出による市民会議の基準として、地域・年代・性別に加え、障害の有無も加える
1・会議やイベントの実施にあたり、会場のバリアフリー状況や情報保障の状況を情報公開する
1・市の幹部(市長や部長)が、まちあるきなどの現場体験に参加する
1・障害者が使える福祉会館をつくる 1・民生委員・児童委員など「伝える人」に報酬が出るようにする
0・各交流センターをバリアフリー化する
0・「住みよいつくば」の名称を「障害市民会議」に変更し、市に PR などでバックアップしてもらう
0・興味・関心のあるイベントのお知らせが届くような「メール登録」制度を実施する
(提案内容の案)
→市が主催する審議会・協議会等の各種会議に、少なくとも 1 人以上の障害当事者が委員となるよう、 条例で義務づける。
【提案内容】
→おおむね以下の内容とする。 「市が主催する審議会・協議会等のうち、(公共交通活性化協議会などを列記)等の会議について は、少なくとも 1 人以上の障害当事者が委員となるよう、指針等で義務づける。」
◇学校
▶私たちの 2033 年像:
・どんな障害のある子も、自分が望む学校に普通に通えるようになっている×4
・すべての学校にエレベーターがある
・すべての学校に多目的トイレがある
▶2033 年像への課題:
・すべての学校がハード面・ソフト面ともにバリアフリー化されるには?
・障害があってもなくても自由にいられる居場所をつくるには?
▶解決策:
5・幼稚園・保育園から、障害のある子ども・ない子どもが一緒に遊ぶ機会をつくる
4・DET の実施を義務化する
3・(いじめなどへの対応として)転校要件を緩くする
2・バリアフリー化やトイレ改修の整備計画をつくる
2・すべての公立学校に多目的トイレとエレベーターまたは車いす昇降機を設置する 2・小中学校のカリキュラムに、必ず「障害」について学ぶ内容(車いす体験など)を盛り込む
1・子どもも大人も「障害」について学ぶ機会をつくる
0・車いすが入れる多目的トイレの整備計画をつくる(車いす利用の児童・生徒がいる学校から)
0・介助者をつける費用を市で負担する
0・教員と特別支援員が DET を受講し、考え方を転換してもらう
0・普通学校と特別支援学校の間を気軽に転校できるようにする
0・(いじめなどへの対応として)教室に常に大人がいるようにする
(提案内容の案)
→幼稚園・保育園から、障害のある子ども・ない子どもが一緒に遊ぶ機会をつくる。
【提案内容】
→おおむね以下の内容とする。 「小中学校のカリキュラムに、障害平等研修を組み込む。」
■次回のテーマ・日程・会場を確認する(11:50-11:55)
・第 10 回のテーマおよび日程・会場を、以下の通り確認した。
・第 10 回:提案の文言を確定する
7 月 18 日(木)10:00~12:00、つくば市民センター大会議室
■チェックアウト(11:55-12:00)
・グループ内の一人一言で「今日の感想」をリレーした。
以上