8.2024年5月23日(木) 健康のために必要な運動とは?(主に中年〜高齢者向け) D.バランス能力
最後はD.バランス能力です。
バランス能力とは3つ
感覚系 中枢神経系 筋力系の3つに分かれます。
私たちが何か出来るところは筋力系です。
他の2つについては別の機会に書きます。
※ただ、バランス能力の向上が必要な高齢者ほど
バランストレーニングによるリスクが高いです。
転倒したり捻挫をしたり…
不安がある方ほど、フォローの人がいたり手すりや壁などが近くにあり転倒しても怪我がないような状況を必ず作る事が大切!!
Q.どういうバランストレーニングをすれば良いの?
A.バランスに不安がある動きに近いトレーニングだけすれば良い!
みなさまがアスリートであれば、多様なバランストレーニングを行う必要があります。
サッカーやラグビー、バスケットボールなど相手をかわしたり、接触してもバランスを崩さない必要があり、そのパターンが多様だからです。
ただ一般人にはそんな事をやる時間も、必要も、ヤル気もないと思います。
やっても生かす場面がほぼないですし。
というわけで、その方が不安に思う動きに近いバランス能力を向上させるトレーニングだけやりましょう。
高齢者がバランス不安を感じる主な動き 2選!
★階段を降りる時 ★片足で靴下を履く時
※以下のトレーニングは、通院している方などは必ず医師にやっていいかの確認してから行ってください。
※不安な方は病院に行って現状を説明して、ご自身がこれを行って良いか必ず確認してから行ってください。(パーソナルトレーナーに聞いてもそれに答える資格はありません)
※怪我のリスクがある種目です。これが必要な方は本来はフォローしてくれる方がいた方が絶対におすすめだということを理解してください。
★階段をおりるバランストレーニング
階段を降りる際にバランス不安を感じるのは、前のめりに倒れてしまうか
左右どちらかにフラフラ傾いてしまうのどちらかのはずです。(両方の可能性もあり)
体力が低下してくるほど、階段を下る方が苦手な方が多いです。
(例)前のめりになってしまうなら
・階段の手すりをいつでも掴まる状況にしておいて(でも手すりは握り切らない)
ゆっくりと動きを丁寧に確認しながら階段を下る。
(例)階段を降りる際に右に傾いてフラフラするなら
・右に傾いてしまうなら、“左手“で階段の手すりをいつでも掴まる状況にしておいて
(でも手すりは握り切らない)階段を降ります。
※右に傾くから右手で手すりを掴まるなら、より右に傾いてしまいます。
傾きをなおすには、逆側の左手で手すりを掴まろうとする事で右への傾きを回避したい狙いです。
★片足で靴下を履くバランストレーニング
これはロコモティブシンドローム(運動器症候群=将来、要介護になるリスクが高くなる事)の7つのチェック項目にも入っている項目です。
片足で靴下が履けないとロコモティブシンドロームの心配があります。
このトレーニングは両足が靴下を持つ事で塞がってしまうのでとても危険です。
上記のように、周りにフォローしてくれる方がいてから行う事をおすすめします。(しつこくて申し訳ございません…)
下画像のような部屋の隅(2つの壁に囲われている場所)の両壁により近く
倒れても壁に当たって倒れないような位置(両壁から数センチしか離れてない場所)に
前を向いて立ちます。
この場所で片足ずつ靴下を履く練習をします。当然、両足とも行った方が良いです。
以上、健康のために必要な運動について5回に分けてご紹介いたしました。
ご質問や書いて欲しいテーマがある方は是非コメントください!
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