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親の老い、我が子の発達障害や不登校の経験。

先週のはじめ、母から弱々しい声で電話があった。昨日の夜に不正出血があったから婦人科に行きたい、婦人科の検診はしばらく受けてないから…と、心配になってしまった様子。
前日に用事があって実家に行ったとき、ハイテンションでお喋りしていた人と同一人物とは思えないションボリ感。

数日後に仕事のお休みをもらって受診へ。
年齢的な問題で膣炎があり、その出血かなとのこと。抗生剤とホルモン剤、それぞれ膣錠で処置は終わり。細胞診の結果を後日聞きに行くことに。結果は気になるものの、本人は、大したことはなさそうと思ったのかスッカリ元気に。良かった良かった。

それはさておき…

初めて受診するクリニックだったので、初診時の問診票を記入。待合室で記入しながら、全部声に出す…。
私がいるからなのか?確認のつもりで?「セックスの経験はありますか…わはは、そりゃあるよねー、子供がいるんだから、わはは」てな感じ。いや、先生はあなたに子どもいるとか知らないから、初対面だから、って、突っ込みまくりたい気持ちを抑えて私唖然…

お薬手帳は持ってるけど使ってない…近所のクリニックでもらっている (解熱鎮痛剤と総合感冒薬的なものくらいだけど) 処方薬を飲んでるのに何故?あ、飲んでる薬がわかるようなものは何も持ってきてないのね…
マイナンバーカードと保険証は紐づいてる?…紐づいてると思うけど保険証しか使ってないだと?
そんなことの繰り返し。親子と言えど全く性質が違う母と私ではあるけど、こんなにもこちらの常識とあちらの常識が違うとは!私の読みが甘かった。反省。

それにしても驚いたのは、自分の態度。
「んーーーっ!」と思いながらも穏やかに見守れたのは、子どもたちとのこれまでの生活があったからだなぁ、なんて感じた1日。
こちらが手を出したほうが早いことも待つ。自分が正しいと思うことを無闇に押しつけない。などなど。
子どもたちの生活の中で獲得したスキルが、まさかこんな場面で役に立つとは。
いや、実際、色々言ったよ!?言ったけど、自分で思っていたよりは穏やかな気持ちでいられるのは、子どもたちとの生活の中で自分も変わってきたんだなぁ…と。

老いは感じるけど、まだ心身ともに元気な両親に対して、頼まれていないことは手も口も出しすぎない、自分で出来ることはやってもらうと決めてる。因みに一人娘。

外出時は杖を使うようになった母は、雨の日、杖を使いながら傘もさして歩くことは出来ないと言う。
雨の中、杖で歩く母を自分の傘に入れて一緒に歩く。

老いはゆっくり確実に進む。それを支える中で、自分がどう変わっていくのか。楽しみながら見守れたら、自分の老いに対する恐怖や戸惑いも、受け入れやすくなるだろうか。
なんて思ったりして。

余談。
近所の外出で杖は使うけど、シルバーカーはまだ使えないと言う母 。
旅行先なら使うけどさー、近所じゃ、「あれ、あの人あんなになっちゃったの」って言われちゃうじゃん!
とのこと…
それって、自分が他人に対してそういう見方をしてるから、そう思うんだよね?!って喉からでかかったけど、なんだか傷つけてしまいそうで飲み込んだ。

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