【書評#22】『感情的にならない気持ちの整理術』を読みました。
こんにちは。
いつもこのNoteを見て頂きありがとうございます。
今日の内容は和田秀樹さんの著作『感情的にならない気持ちの整理術』の書評です。
みなさんは仕事中に感情的になってしまうことはありますか?
忙しかったり多くの仕事を抱えていたりすると余裕がなくなりつい感情的になってしまいます。
常日頃、感情的にならないように意識しているけどついイライラしてしまう。。。
そんな気持ち、すごくわかります。
『感情的にならないようにしよう!』と意気込むだけではただの根性論になってしまいます。
ではどのような工夫をすればいいのでしょうか。
この本はそのヒントを教えてくれます。
感情的になると人生どうなってしまうのか、
感情的にならない工夫はどのようなものがあるか、
このようなテーマについて語られています。
きっと皆さんの為になると思います。
では早速書評を始めます。
1.はじめに
この本は
心と脳のメカニズム、
感情的にならない考え方、
ストレスを増やす行動・考え方、
今すぐ気分が変わる方法、
という4つのテーマで構成されています。
どのテーマも非常に大切で、各章にまたがって感情的にならないようにすることについて書かれていますが、冒頭の第一章をしっかり読み込むことが大切です。
その理由は、冒頭に『感情的にあると人生で損をする』という本書の核心をついたことを説明しているからです。
その部分を理解できればスムーズに後半への理解度は増していきます。
2.この本から学んだ3つのこと
この本は冒頭から終わりまで感情的にならないテクニックを紹介してくれていますが、正直に言って感情をコントロールするということはかなり抽象的です。
『我慢する』といった一言で収まることが出来たらいいのですが、そんな簡単にはいきません。。。
また1日に1記事を書くといった数字的な達成や行動ではないので、具体的な手段を身に付ける方法が必要があります。
では感情的にならない具体的な方法はどういったものがあるでしょうか。
そこで、この本で私が学んだ3つのことを紹介します。
①感情をコントロールできない人の顔は共通している
感情をコントロールできない人はいつも不機嫌でムッとした表情をしていると和田先生は紹介しています。
そして、そんな人には周囲の人は近づきたくないとも言っています。
不機嫌な表情をしている人は、イライラしている自分の感情をコントロール出来ていないのですね。。。
そして自分の感情が不機嫌な表情として出ていることに気がついていません。
これでは周りから敬遠されます。
まずは自分の感情がどうなっているのかを理解しましょう。
逆にサバサバしている人は感情のコントロールが出来る人です。
ドラゴンボールの悟空たちがしている『気のコントロール』みたいに『感情のコントロール』が出来たらいいなって思います。
修行をして身に付けましょう(笑)。
またこの考え方は他人を見る時にも使えます。
皆さんの周りにいつもイライラしている人、不機嫌が顔にでやすい人はいませんか?
そのような人は感情のコントロールが出来ていない人です。
周囲に甘えている人ですね。
そのような視点で見てみると人を見るが変わってきます。
感情的にならないために常日頃から自分の表情がどうなっているかを見てみましょう。
鏡を使って自分の顔のチェックをするのもいいですね。
これは具体的な方法でやりやすいです。
②自分の性格の偏りに気づく
人にはそれぞれ大事にしている価値観があります。
時間を守る、
言葉遣い、
タバコが嫌い、
食べ方が気になる、
整理整頓してないと気になる、
プロセスより結果が大事、
礼儀にうるさい、
など多種多様に存在します。
相手がその分野に無頓着であったりズボラをしているのを見るとイライラするのですね。
そんな時は、だれだって偏っている分野はあるし、自分と相手は違う人間で価値観も違うことを理解したほうがいいです。
そうしないといつまでたっても自分が正しいと感じ、不機嫌な表情から抜け出せません。
不機嫌な表情をしているということは、前述した通り感情のコントロールが出来ていないことになります。
そうならないように自分の価値観の偏りを知っておきたいですね。
私は約束は必ず守るといった特徴があります。
だからこそ、他人にも私との約束は必ず守ってほしいと思っています。
これが偏った考え方になっています。。。
だれしも2,3分は遅れることはあるし、急な用事があることもありえます。
自分が過剰に反応する分野をしっかりと理解すること
これが不機嫌にならない工夫です。
③自分で変えられることだけに取り組む
私たちは関係ないことに心配しすぎたり、怒ったりしすぎです。
特にスマホを持つようになってそれが顕著になっています。
スマホの嫌なニュースや嫌な人の行動をみて不機嫌になってしまっても仕方がないです。
自分で変えられないものは具体的には何があるのでしょうか。
その答えとして和田先生は心理療法の森田療法の考え方を紹介してくれています。
『過去と他人は変えられない』
これが答えです。
自分の相手への接し方を変えるしかありません。
変えられないことは潔くあきらめる。
そう和田先生は紹介しています。
何も全部が全部あきらめるわけではありません。
変えられる範囲で自分の行動を変えてみるということです。
とにかく大事なのは『変えられること』と『変えられないこと』この2つに分けることです。
そうすることによって心の中がスッキリします。
その結果『変えられること』に集中できます。
不機嫌になりやすい人は変えられないことに執着しすぎです。
執着しないように気をつけたいですね。
3.和田先生が伝えたかったことを考える
和田先生がこの本で一貫しているのは、不機嫌にならないこと(感情的にならない)です。
タイトル通りですね(笑)。
不機嫌にならない、というタイトルにしてしまうと本の売れ行きに直結してしまうのそうしなかったのかもしれません。。。
和田先生が伝えたかったのは第一章の最初にあるように思います。
それは
『感情をコントロールしないと人生も不幸になる』
ということです。
もっとシンプルに言うと
不機嫌な状態であると不幸になる
ですね。
そのようにならないように、いろんなテクニックを教えてくれています。
和田先生も本書の終わりに、
生きていくことにはいろんな困難がある。ただし、どんなものにもそれに対処するテクニックがある。
全ての人にうまくいく感情コントロール法はないかもしれないけど、本書のテクニックを読んで自分に使えるテクニックを見出してほしいと言っています。
4.まとめ
今日は和田秀樹さんの著作『感情的にならない』の書評をお話ししました。
和田先生が繰り返し訴えていた通り、私も不機嫌は人生を不幸にするということに賛成です。
不機嫌な人には周りの人は近づいてこないし、何よりも不機嫌は自分で自分を傷つけているにしか見えないです。
マイナスな発言を言うことも同じです。
第三者からの視点で見るとマイナスな発言をしている自分は惨めに思えてしまいます。自分が苦しいだけです。
不機嫌な気持ちから出来るだけ脱却し、笑って毎日が過ごせるようにしたいですね。
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