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もう1つの世界

私は今、福祉を仕事にしているわけでないのですが、音声言語では無いコミュニケーションについて関心があります。
そして、今の段階では将来も福祉を仕事にせずにITの道で頑張りたいと考えているけれど、自分に力が着いた段階で、趣味でIT×福祉の支援ができたら嬉しいなとも思っています。

最初に福祉に興味を持ったのは、高校生の頃。場面緘黙やパーキンソン病など声を出しにくい方を対象にした簡易的な福祉用具を作成した時です。
友人に乗っかる形で始めてみたのですが、そこから福祉に興味を持ち、活動を始めてみました。

もっと論理に基づいて本格的に福祉について学びたいと思い、大学は福祉の単科大学にしました。
そして、大学では声を出しにくい方に対する支援よりも元々の身体的な特徴で声を出すことはできないけれど特有の文化や言語を所有するろう者について本格的に学ぶことができ、音声言語では無い言語について考えるという新たな視点を見つけることができました。
(もう日本手話もアメリカ手話も私自身は出来ないけれど、)障がいは社会の環境が作り出すもの。
そして、障がいを抱えている方の中での文化があることや、日本の公的扶助制度など様々なことを知りました。

良い発見だったけれど、私が考えたかったことは、本当に少数言語についてかな?って。
音声言語を話す能力があれど、何かが原因で発揮できていない状態の方に対する支援なのではないか?とずっとモヤモヤしていました。

モヤモヤを解消すべく、相談員になりました。引きこもりの方の中には音声言語を話す能力があれど、何かが原因で発揮できていない状態の方がいるはずだし、相談員はきっと引きこもりの方の悩みの原因を考え、別の機関(社会に踏み出す1歩を支える場所)にお繋ぎする業務を担っていると思ったからです。
自分は余りにも考え方が特殊だから向いてないんじゃないかなと思ったり、他のことに時間を使いたい(若いから若いなりの楽しみ方はある)と思ったこともあったけれど、新たな発見もありました。
メタバースは引きこもり当事者の方が考案したものだということ。
通信制高校ではアバターを使用することもあり、仮想空間に親しみがあること。
動画投稿や音声配信など一人語りなら得意だと言う利用者が多いこと。
Xやゲームで友達をつくることができること。
私にとってはITの正解で活躍する方が格段に難しいのではないか?と思いつつも、素敵な世界を教えてくれました。本当にありがとう。
そしてIT活用を学ぶことはきっと彼女彼等の輝ける場所を作る1歩になると思いました。

私はITの知識を何も持ち合わせていなかったので、とりあえずアイデアソンに出て、初心者参加OKのハッカソンにも出て、声をかけまくりました。
(今だと出来ないけど、思い出になってからだと遅いので…これは最初で最後のチャンスだと思ったのでしょう笑)
思いが募り、メタバースに関心がある方と繋がれて、メタバース内にワールドを共同制作し、そこでたまーにお悩み相談のスペースを開くようになりました。
私は就職を機に離れてしまったのですが、関わってくださった方、本当に感謝してもしきれないです😢
ありがとうございました。
福祉を考えることが自分の人生の全てを構築している訳では無いと思うし。今後も仕事にはしないだろうけれど、いつかもっとたくさんの方と繋がって、ITで居場所作り的なことに参加したいし、それは出来るんじゃないかなと思っています。
その時までに自分に力をつけていきたいです☺️

最後に。
仮想空間だと身体が車になれるんです。
人間でなくても良い肉体からの解放。
少し手を加えたら自身の声も変化できる。
目線を合わせずに済む。
黒板も出てくる。チャットもある。
音声言語の表出に抵抗があったら現実世界ではしんどくなることが出てくることもあると思うんです。
でも、仮想空間があるように、きっと常識に囚われたら見えてこないような。探さないと見つけられないような。
でも必ずどこかにあるような。
別のもう1つの世界がまだまだ沢山ある気がします。




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