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正反対な君と僕 第63話感想

サブタイトル「処理落ち」

正反対な君と僕 第63話より

前回、谷くんがすっかり追い込まれていることに、鈴木がまだ気づいていないっぽいヒキで終わりましたが。

正反対な君と僕 第62話より

鈴木は別に、谷くんと疎遠にはなっておらず、むしろ意識的に時間を取り、双方恋人らしい振る舞いをすることに気を付けているのですが。

正反対な君と僕 第63話より

谷くん、外面だけ取り繕って、鈴木と会ってるときに寝落ちしてしまいそうになるくらい疲労している状態。
で、そんなお疲れ状態に対し鈴木

正反対な君と僕 第63話より

自分が原因じゃ無いかと思い当たる。
で、友人に相談したら

正反対な君と僕 第63話より

ナベはそういうことはハッキリ言う子だしね。
作中では描かれてないけど、きっと
「距離置こうって、脅しにも取られるよ」
ってことも言ったと予想する。
で、ついでに
「だからと言って謝ると逆効果だよ? マジで脅しだったんだと思われるよ?」
とか追撃されてそう。
で、鈴木は谷くんが無理している原因が自分にあると薄々感じながらも、何もすることを思いつけなくて行動を起こせず、どん詰まり。
そして谷くんは。

正反対な君と僕 第63話より

順調に、切羽詰まってる。
谷くんは自信満々で自分がぶれない人間なんじゃなくて、おそらく自分の意見を正確に他人に言わないのは無礼なんじゃないのか? って考えで自分を曲げない人だから。(あと、他人へのうっすらとした信頼があるような気がする。ある意味ホンちゃんとの逆ですね)
自分の実力に逼迫した目標を立ててしまったら、そりゃこうなるわ。
いくら勉強しても、安心できない。
それに大学に合格すると、待っているのは遠距離恋愛。
その後、鈴木と上手く行く保証無いし。
そうすると、恋人との時間も捨てられなくなってくる。
で、クリスマス。
去年と同じ服で、今年は店でお祝いするんだけど。そこで鈴木から
「来年」
のワードが出て、安心してしまう。
ここ、夏祭り回のやり返しですよね。
相手の中の「来年」に、自分の存在が前提であるんだ。
鈴木がこの言葉で感激したんだよ。

で、店を出た後。
鈴木が落ち込んでるみたいなので、そこを訊ねたら

正反対な君と僕 第63話より

お前が原因なんだよ。
鈴木としては、そうでしょうね。
谷くんが無理しているのに、何もできない無力感でショゲてたんだよ。
だから悪いのはお前。
なので鈴木はもう、正直に言えと迫る。

正反対な君と僕 第63話より

谷くんが無理してたのは、鈴木に自分の目指す高めの目標に、自分が負けて潰されてしまえば、その選択の切っ掛けになった鈴木に責任を感じさせてしまうからで。
ようは相手の負担になりたくないって気持ちなんですよね。
……件の「距離置こうか」発言と根っこ一緒じゃねぇか。

エモ。

で、溜めてた泣き言を言い始めたら

正反対な君と僕 第63話より

言って何が解決するわけじゃないけど。
一時的に自分がスッキリするだけかもしれないけど。
そういうのを受け止める人間でありたい。

「しんどいときに、しんどいって言える場所ぐらいにはなりたいよ」

……愛じゃな。

「弱音吐いて、ガッカリされたくなかった」

「しないよ」

……まあ、男は弱音を吐いてはいけないって先入観あるしね。

「距離置かない?」

「ごめんって」

……ある意味、根に持たれてる。

で、自分の弱さを吐露し、谷くんは
鈴木の強さを羨ましいと口にする。
相手のためになるならば、物理的距離が離れてしまうことを受け入れてしまえる相手の強さが。
ここ、誤解があるんですが、少なくとも谷くんはそう思い込んでる。
鈴木はそれを受け、それは誤解であるといい

正反対な君と僕 第63話より

自分が強く見えるとしたら、それはメイクと同じなんだと断言。
コンビニ回の名セリフを持ってくるの上手いね。
こういうの、名セリフが何個もある作品だから可能なことで。
この言葉で、弱音を吐くことで相手に一方的に負担を強いていると加害妄想しないで欲しいと伝える。
で、一気に時間が進み……

正反対な君と僕 第63話より

次回は卒業式。
受験どうなったの? というのも気になるけど。
それよりも
タイラズマがまだ恋人になってないのですが……
最終回ではないけど、時間が足りるのかと気にはなりますやね。
私の予想では、大学入学後あたりで最終回なんじゃないのかと予想しているので。

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