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正反対な君と僕 第60話感想

サブタイトル「意志の場所」

正反対な君と僕 第60話より

今回はニッシの話。
ニッシの母親なんだけど、ファンの一部が「毒親だ」と非難してるのね。
私はそうは思わないんだけどさ。
今回の話で、どうも過保護が過ぎるお母さんなんだなという印象になった。
結果、ニッシは自分で決断する責任から逃げる子になった。

正反対な君と僕 第60話より

ニッシの悩みですが……
希望の進路を認めて貰えないかもしれない。
本当は文学部に行きたいのに、親の薦める進路は「経済学部」「商学部」
なので言いだせない。
でも今回、勇気を出して言ってみた。
すると

正反対な君と僕 第60話より

データ付きで否定的な御下問(御下問は最高敬語だけど、ニュアンスはこれが近い気が。昭和天皇はこれが凄かったらしい。戦前)
なのでニッシはまた怯みそうになる。
だけど今回は「それでも文学部が良い」という意思を示した。

正反対な君と僕 第60話より

するとお母さん、機嫌を損ねる。
娘が将来苦労すると思ってるんですな。
ここを槍玉にあげて「毒親認定」が目立つ気がするのですけど。
私は毒親だと思って無いですね。
これは過保護ですわ。
娘が転ばないようにしたいんです。それだけ。
本当に毒親なら

「文学部なんて馬鹿しかいないのよ?」
「そんなところに行くなら、自分で学費を出しなさい」

……こういう言い方すると思うよ?
でもねぇ

正反対な君と僕 第60話より

そうそう。
東大出てもどこにも就職できない人は居るだろうし。
パッとしない普通の大学でも、大企業に行ける人も居る。
確率が20%でも80%でも、80%なら確実ってわけじゃないんですよ。
ダメなら両方とも0%なのよ。
……だけどねぇ。
文学部だと、メインで狙えるのは事務か営業職だと思うんで。
コミュ能力を磨かないと、就職先狭められる。
これは確かにあると思うんよな。
だからお母さんが全部間違ってるわけでもない。
(だからこそ少し不機嫌になったんだと思う)

そしてデート中も気にして悩む。
それを山田に誤解され、ネガられていたことを知り

正反対な君と僕 第60話より

……ホント、ナチュラルに失礼なこということある子だよな。
相手が山田で無ければキレられてもしょうがない一言。
アホのくせに悩むの!? って言ってるのと同じなんだがw

その後、流れで山田の家を訪問。

正反対な君と僕 第60話より

誰も居ない家に彼女を連れてくる。
これは……

真・女神転生Ⅲより

ですね。(おい
そして山田の部屋でイチャコラしてて
そのまま……

正反対な君と僕 第60話より
真・女神転生Ⅰより

……もう、合体ポッドが準備万端な勢い。
ある意味もう先っぽが入ってたよ。
だけど

正反対な君と僕 第60話より

ここで発動。
決断の放棄。
自分で責任を取ることに憶病になってる。
告白のときはその決断をしたのにねぇ。
セクロスを許していいのか分からないので、山田に投げた。
ここで山田が普通の男ならここから先は

バキSAGAより

君僕SAGAがはじまるところだったんですけど。
(精神的ブラクラを貼るのはやめい)

正反対な君と僕 第60話より

山田、ここで鉄の意志を発動。
コンドームしてても妊娠確率はゼロにはならんから、高校生はマジですんな。
責任取れないんだからね。
良かった良かった。

正反対な君と僕 第60話より

で、そういう決断の放棄に至った理由を聞いて、原因がニッシが山田の反応を気にしていたからだということが分かって上記発言。

……尊過ぎる。

これはつまり、山田の「俺の機嫌は俺が取る」宣言なわけですよね。
うん。これはもう……
よほどのこと無い限り、結婚した方が良いわ。
当たりの男過ぎる。
感動した!

そして今回の話を通して、自分の
「責任を取りたくないときにすぐに他人に決断権を預けてしまう悪癖」
に気づいたニッシは

正反対な君と僕 第60話より

……また一つ成長するわけですよ。
うん……。
実に良い読み味です。青春ですねぇ。
これは全高校生が読むべき!

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