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映画「カラオケ行こ!」DVD、およびDVD特典映像(4回目)を見た後の、私的すぎな覚え書き。




⚠オタクのいつにも増して、私的すぎる覚え書き。 
⚠オタクの妄言多謝。 
⚠「カ!」原作は、映画を観る前に一度、35回目を観終わった後に三度、読了済み。 
⚠「ファ!」上巻は一度読了済み。 
⚠「ファ!」雑誌掲載分は最新話含め、未読。




『カラオケ行こ!』『夢中さ、きみに。』アニメ化、おめでとうございます㊗
そして、齋藤潤さん、第16回TAMA映画賞、最優秀新進男優賞受賞、おめでとうございます㊗️



なんやかんやと気付いたら、あっという間に2024年も終わりかけになっていて、ハッとしました。
ハッとするだけやけどな…(なんなん?)


ここのところ、派遣先の企業が出展するという、ちょっと大きな展示会に行かせてもらったり、大学時代の友だちと、かなり急な予定を立てた弾丸みたいな、一方的な推し活旅行に行ったりと、精神的にも肉体的にもバタバタしていたせいか、はたまた、父親の一周忌をないがしろにしていたせいかは定かではないが、11月は、本当に本当に久しぶりに、風邪が喉にきて、延々と弱体化の一途を辿っておりました…

喉の両側に2日連続で冷えピタ貼ったの、人生で初めてやわ…


そんな、喉風邪か、寒暖差アレルギーかが、シロウトには全く判断つかなかった、今月前半の土曜の午後。

鼻炎薬を買いに近場のドラッグストアに行ったはいいが、あまりの薬の種類の多さに打ちひしがれ、ぼんやりと商品棚の前に突っ立っていたら、隣の薬棚→鎮痛薬のところに、若いカップルが出現。

とりあえず、数歩のみ、横にズレて、引き続き、鼻炎薬を薄らぼんやり眺めていたら、隣のカップルも「種類が多くて、わかんないねー」と、どこからともなく薬剤師さんを召喚してきたので、あー、その手があったか…でも、コミュ障の吐きそうな咳が出てるオタクには、ちょっと無理やなーと、つらつら考えていると、そのカップルが薬剤師さんに「子どもの熱が高いけど、忙しくて病院に連れて行けないので、熱冷ましがほしいです」と説明しだした。

ほーん、忙しいとか言って、二人でドラッグストアに来る時間はあるんやー、ほんで、カップルじゃなくて、ご夫婦かーと、オタクがおのれの偏った認識を改めている間にも、隣では会話は進んでおり、薬剤師さんが「症状は発熱だけですか?お子様は何歳ですか?」と詳細を聞いており、なんの気なしに、そのまま横で聞いていたら、若い夫婦が「はい、発熱だけで、一歳です!」って答えたので、思わず、薬剤師さんと一緒にフリーズしてしまった…

一歳て…

子ども不在なオタクでも、ドラッグストアには一歳が飲める薬は売ってないだろうなと、薄々わかる案件…

薬剤師さん「…ドラッグストアに置いてある熱冷まし等は、最低でも3歳以上が対象になっていて、基本的に乳幼児のお子様の場合は、なにがあるかわからないので、小児科がある病院で診てもらうべきかと…お忙しいのはわかりますが、ぜひ病院に連れて行ってあげてください」

……せやな、と、心の中で、オタクが深い同意を込めて頷いていれば、若い夫婦は「そうですね、わかりました!」と良い子の返事を返して、薬剤師さんが処方箋薬剤室に戻っていったあと、小さな声でボソボソと「ねぇ、このアンパンマンのやつ、3歳って書いてあるけど、コレ、買ってく?」「な!半分にしたら、イケんじゃね?」…

イケねーわ!!!!

半分だとしても、一歳と0.5ヶ月だから、確実に用量多いやろ!?

えぇー……

もう、びっくりというか、呆れすぎて何も言えないというか…
疲れすぎて、結局、自分の鼻炎薬以下、何も買わずに帰ってきました…

巷のお父さん、お母さん、ほんま頼むから、病院に連れて行ってあげてよ…頼むわ…(五体投地)




以下、映カ!DVD、およびDVD特典映像(4回目)を見た後の、いつにも増して、私的すぎる覚え書き。



「聡実くんは聡い果実やから、大丈夫や」の無責任感というか、放り出す感じ。


そこまでの流れでは、粘着質さを感じるくらいに付きまとっていたのに、聡実くんが「無理です」と言った途端、情緒急降下する893の人。

中の人の綾野さん曰く、狂児という男について、以下インタビュー抜粋。
「他者に対してフラットな人です。だからこそ中学生に対しても敬意を持つことができ、心の底では聡実くんと関わりたいと思っている一方で、関わってはいけないとも思っています。なぜなら、自分はヤクザだから。その特殊な距離感は、狂児が忘れていた、あるいは体験することができなかった青春の再現でもある。大切に演じました。」とのこと…


「聡い果実やから、大丈夫」とは、一体どういう心境で発せられた言葉なのか、30文字以内で簡潔に述べてほしい案件。

あー、ほんま、よくわからん!この893…




聡実きゅん(キュン…ダジャレか…)LINE「元気をあげます」一連について。


聡実くんのLINEは、かわいい。

それは、そう。

かわいい、しかない。

それだけが、真実なのもわかってはいる。

オタクは、あそこ、初見時“キュン死”しかけたので、あのLINEをもらって、テンション上がって、我慢きかずに、次の日、センチュリー飛ばして、会いに行っちゃう893の人の浮ついた気持ちも、まぁ、わからなくもない。


で、例の映画軸での狂児の突出された聡実くんを見つける才能によって、ものすごいタイミングで、校門前で部活の仲間と、揉めてるっぽい聡実くんを見つけて、893の人、おっ!!となるんだが…


あのとき、映画軸の狂児は、聡実くんから一体「ナニがもらえる」と思っていたのだろう。


「ナニをもらう」つもりやったんやろう…


「えぇよな~、青春やなぁ~」「隅に置けまへんなぁ~、ヘイヘイヘイ」
三角関係を、あんなふうに楽しげに囃し立てて、聡実くんのどういうリアクションを期待していたのか。


狂児は、聡実くんが、あの茶化しに対して、あそこまで怒るとは思っていないにしても、聡実くんと約一ヶ月半ほど一緒に過ごしたなかで、狂児のああいうフザけた茶化しに対して、聡実くんがどういうリアクションを返してくるかなんて、対人関係のプロ的な、ヒモをやっていた男ならば、すでに肌で感じとり、相手の地雷的なモノやコトなんて、既に学習してそうなもんなのに…と、毎回、眉をひそめてしまう。

仮に、あの場面で、聡実くんがブチ切れなかったと仮定したとしても、聡実くんは、あのからかいに対しては、前段階で声変わりの悩みを狂児に対して打ち明けているのだから、絶対に不機嫌にはなるだろうと、オタクでもわかるのに、何故、映画軸のあの男は、あそこで、あんなふうに囃し立てたのか…


仲が良い友だちの修羅場、その友だちが「自分と同じ」感覚だと感じていたなら、囃し立てる、か…?


狂児側の認識としては「男友だち同士のふざけ合い」だったとしても、聡実くん側は、違う感情、違う認識を狂児という男に対して持ってしまっていたから、あんなふうに心底怒ったのではないのだろうか。

狂児という男に対する「特別な感情」は、聡実くん自身が気付いていないにしても、宇宙人から助けてもらったときの、あの聡実くん目線での回想シーンで、ほんのりと感じてしまうし、あの男が「特別な存在」になりえてなかったなら、最後の合唱祭をけってまで、カツ子に乗り込んだりしなかっただろうし、最後のソプラノを鎮魂歌として、与えてもいなかっただろうからな。

そんな男に「元気をあげます」…
あのとき、あのLINEを打つ聡実くんのお風呂上がりの横顔、うっすらと微笑みを浮かべていた横顔からは、あの893の男への、好意しか感じとれない。



特典のオーディオコメンタリーにて、宇宙人が聡実くんの肩を抱いて連れ去ろうとするシーンで、綾野さんがポツリと「なにする気やったんやろな…」と呟いていたが、何回も観ていると、オタクも思う。


狂児は、聡実くんを「どうしたかった」んだろう。


聡実くんと「どうなりたかった」んだろう…


カラオケレッスンが無事に終わったあとは?


あっさり、ありがとうー、ほなな、って?


映画軸の狂児は多分、自分が惜しむことなく、聡実くんと別れられると、思っていたような感触がする…


けれども、実際に、聡実くんに「もう無理です!」って言われたとき、なんか、絞り出すみたいな、低い声で「…ほな、な」って言ってたから、自分でも、自分のことがわかっていなかったんではないのだろうか…

いや、なんせ「初めて」やから、な…

狂児的には、聡実くんに、あんなふうに拒否されて、多分、自分が、あそこまで「動揺」…
うーん、いつもみたいに笑おうとして、なんか、ちゃうわ…みたいな、迷う感じがして、目線もちょっと泳いでたから、動揺、なんだとは思うんだけど、狂児自身は、自分が、なんで動揺したのかも理解してないっぽいところが、なんちゅーか…

だって、あそこまで、心が動かされる存在に出会ったのなんて、聡実くんが初めてだろうから、そりゃ、全ての感覚、感情が「初めて」で、まぁ、わからんわな…

わからん、かー…(遠い目)


「まぁ、狂児は待ってたと思いますけどね、そういう人なんで。聡実くんが、大好き、みたいな」←映画軸の狂児の中の人が、こう言っているので、基本このスタンスで、オタクは、迸る気持ちを殴り書きしておりますんで、ご承知おきください。
(急に、なんなん?)


狂児自身が予想していたよりも、狂児は聡実くんが「気に入り」すぎて、演者さんの言葉を借りるならば「大好き」になりすぎて、モノクロだった退屈な世界に、鮮やかに色がつき、狂児のなかでは「他人に一定以上の好意を持った」初めての感覚だった気もする…


予想していたよりも「友だち感覚」で、すごく好きになってしまったからこその「狂児にとっては、青春のやり直し」であり、この聡実くんとの楽しい時間が「延長できたらいいのに」という、モノローグになるんだろうとも思うが。


自分のなかでは「大好きな」友だちだと思っている子から「次、会ったとき、元気をあげます」というLINEが届いたら?

嬉しいし、楽しみ、やんな。

「次、会ったとき」…次の約束をしていなかったから、楽しみすぎて、すぐに会いに行く…か。

そしたら、大好きな友だちが、部活の三角関係の修羅場っぽく揉めていた。

大好きな友だちの修羅場…ワクワク??

あのときの狂児は、確かに「面白がって」いた。


私は、このシーンを観るとき、毎回毎回、モヤッとしてしまうのだが、このときの映画軸の狂児の「マインド」は、一体どういうつもりなんやろう、と。

映画軸の狂児の得体の知れなさ、というか、その情緒の理解できなさ、みたいなモノが、このシーンには詰まっていて、本当に、いつもいつも、ここの狂児の「ガキくささ」には、和田くんのこと、笑ってられへんぞ…と、真顔で、思ってしまう。


あの893の男は、初めてできた、大好きな友だちに「元気をあげます」と言われて、ナニをもらおうとしていたのだろうか。


聡実くんが、本気でブチ切れてんのに「元気、くれるんやなかったのー?」と、自分から言い出すくらいに。


約束もしてないのに、大好きな友だちに会いに来てしまうくらい、楽しみにしていたモノ…


狂児は、聡実くんから「ナニ」がほしかったのだろう…


つぅか、ソレがナニかは、しがないオタクには理解できないけれども、自分よりも25歳も年下の子から、ナニかをもらえると知って、フライング気味に約束もしてない校門前にセンチュリー待機しちゃう、そんなワクテカしちゃう893の男のマインドが、なんつぅか、理解できなさすぎて、今日も結局、震えることしかできない…

やっぱ、こわー……あの893の人…