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銀河鉄道999 2巻 第4話 常識を疑え
「空中牧場の大きな牛」
停車駅 空洞惑星バレラー
今回は本当に何も起こりません。
ただただこの不思議な世界を楽しんでください。
空洞惑星のアイデアは古典SFから存在していました。地球空洞説も題材としてはよく出てきますね。宇宙戦艦ヤマトではガミラス星も形状としては同じ形をとっています。
しかし惑星バレラーはもうひとつ上をいっており、星の中は無重力となっているのです。星の表面の裏側(言い方が難しいです・・)は遠心力?のような力があるようです。どちらかと言うとガンダムのスペースコロニーのイメージが近いかもしれません。
ここでは重力がかからないので住んでいる人も生き物もすべてまんまるに成長していました。牛や豚もよく育つので食肉輸出で生活は安定しているそうです。
楽園の考え方は人それぞれです。食うに困らず、何もせず暮らせる事がいい人もいれば、刺激のある毎日を求める人もいます。なかには努力や修行に没頭する人もいるでしょう。その世界を客観的にみせてくれるのもこの作品の大きな魅力だと思います。これからも奇想天外な世界が出てくるので楽しんで頂ければ幸いです。
そんな一見メルヘンな世界でも銀河鉄道のパスを盗もうとまんまるなカウボーイが襲ってきました。事件が起こらないと言いましたがあまりにいつものことなので事件だと思えません。でも根が平和な世界の住民なのでメーテル、鉄郎の敵ではありません。
これほど皆がほしがるバスをメーテルはなぜくれたんだろう。鉄郎の疑問は深まるばかりです。メーテルもそろそろ黙ってるのが辛くなってきたようです。
「メーテルが何を目的にして旅しているのか鉄郎にはわからない いま鉄郎にわかるのは自分がいこうとしている機械の体をくれるという星が人々があこがれる楽園らしいということだけだ そういうとメーテルはとても悲しそうな顔をする・・」
メーテルの悲しみがわかるのはまだまだ先のお話です。