子どもからのSOS〜心因性視力障害〜
発症は主に8歳から14歳の小中学校学齢期に集中
女子が男子の3〜4倍を占める
原因
家族や友人との人間関係をストレスと感じていることが多く、特に身近である母親との関係が大きく影響すると言われている。
疾病の状況
視野に不規則な欠損や、らせん状視野を呈する。
メガネで矯正を試みてもよい視力が得られないが、「レンズ打消し法」という特殊な方法で矯正は可能。
治癒に向けて(治療)
保護者が子どもの状況を理解して、何か思い当たることがあれば、その関係改善に努める。
保護者(とくに母親)が子どもの心理的ストレスに気づけば治療にほぼ成功したと考えてよいが、思春期以降では治療抵抗性の場合もあり、専門医での心のケアが必要になってくる。
☆出典☆
月刊「健康教室」2023年6月号 p.28
特集 学校健康診断でみられる子どもの疾病・異常とその対応