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桜の木(1日1雑学)

春になると満開の桜を咲かせ、
人々を花見へと誘う桜の木ですが、
桜の木の周りは雑草が育ちにくいと
ご存知でしたでしょうか?

雑草が生えにくいという事は、
お花見会場の人が草むしりをしてくれたの
かなぁ?ありがたいねぇ
なんて思っている人もいるかもしれませんが、
実は桜の木の近くに雑草が生えにくいのは
ちゃんと理由があり、
他ならず桜のせいなのです。

桜の花はピンクがきれいで可憐なのですが、
実はその葉は有毒物質を大量に放出
しているんです。

その毒は「クマリン」といいます。
一番わかりやすいのは「桜餅」に使われている
桜の葉の臭い、あのにおい成分がクマリンの
臭いです。

このクマリン、ソメイヨシノやオオシマザクラをはじめとした桜には多かれ少なかれ含まれているのですが、この物質のせいで近くの植物はみんな生えにくい状態になってしまうのです。

じゃあ、桜はどうしてそんな毒を放出するの?
となりますが、桜がこの「クマリン」を
放出する理由は、周囲に雑草や植物を
生えにくい状態にして、大地の栄養を桜が
独り占めする為、なかなかしたたかですよね。
まるで一個の企業が利権を独占してしまう
寡占状態みたいですよね。

ちなみにこの「クマリン」は人には無害で、
むしろ体に取り入れると血流改善やむくみ改善、抗菌効果などがあり、過剰摂取をしなければ
健康を助けてくれる成分なのです。

まぁかといってクマリンドリンクとかあっても
飲みたくはないですが。

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