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現実の厳しさと残酷さを乗り越えるには

春は日差しが暖かく長い冬が終わることで気持ちがやわらぎますね。
あと別れや新しい生活の始まりの季節でもありますね。
私は娘が受験を乗り越えて大学が決まり一息ついたところです。

40代の私の頃も感じましたが今も大学受験は難しいです。
どこも受からず浪人する子もいますし、まだB日程で戦う人もいたり。
大学行くも専門学校行くのも就職するのもこの年齢は分岐の歳でもあります。
これから社会に出れば世の中の厳しさや冷たさ残酷さに気が付くのでしょう。その練習が受験なのかなと感じます。

さて今日ご紹介するのはいつかは自分にも訪れることを想定している介護をテーマにした小説をお勧めします。

介護の闇が描かれた小説


ロストケア(葉真中顕)

ここまで書いてしまうんだ。ちょうど介護の仕事をしていた時に読んだ本なので衝撃を受けました。すごい作家さんです。幾通りにも立場を考えて描かれています。
人間の老いの果て。綺麗ごとでは成り立たないのを真正面に受け止め
なければならない。色々な問題定義が浮かび上がってきます。

介護士K(久坂部羊)

現役医師作家なので医療の本質を理解した上での小説でした。主人公への共感はできませんでしたがリアルに介護の現場の闇をとらえていいました。
施設での現場の介護士の表には出さない内面での苦労が描かれています。

まとめ

人の老いは平等に訪れます。自分だけではなくパートナーや親兄弟も老いたら体や脳の機能が衰えて誰が誰の面倒をみるのか、自分もどうなってしまうのか。
不安を心に抱えている方が多いのではと思います。

その為には介護保険制度のこと、施設も色んな形態があることを把握し介護のしくみを理解しておくことが大切です。

精神面でも実際に認知症になるとどう変化するのかを関連本を読んでおくと認知症をのサインを早めにキャッチすることができます。
そして介護の現場の状況を念頭に置いての施設選びや、どのように実際に介護をするかもご自身の中で意識が変わってくると思います。

私が訪問介護の仕事をしていた時に自分の現状を受け止めきれないお年寄りや家族を見てきました。
70代の親をもっていてもまだ元気だからと40代の働き盛りの方達は自分達の生活で目の前のことをこなすことで日々が流れていきます。よくわかります。

けれど80代になるとガクッと身体や脳が衰えます。その時にどうしよう?となるわけではなく知識を持っていることと心の準備をしているだけでも衝撃は少ないです。
目を背けずこれからの現実を受け止める。これが第一ステップだと思うのです。少しずつ今の介護保険制度はどうなっているのか両親の気持ちはどうなのかを照らし合わせて介護業界をリサーチしておくと乗り越える準備になるのではと思います。
苦しくなって追い込まれる前にリサーチしておく。実際に少しずつ動く。という意識が必要だと感じます。

読んでいただいてありがとうございました。


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