1970年代に産まれた私だが、家には掘り炬燵があった。 ただの掘り炬燵ではない。 寒い日に家族の足をあたためるのは電気ではなく炭だった。 毎晩、1日が終わると、母がも…
brave_avocet313
2024年7月3日 17:18
1970年代に産まれた私だが、家には掘り炬燵があった。ただの掘り炬燵ではない。寒い日に家族の足をあたためるのは電気ではなく炭だった。毎晩、1日が終わると、母がもぞもぞと頭を炬燵に入れ、赤々とした炭に灰をかぶせる。朝になっても灰をかけた炭はまだ熱をしっかりもっている。新しい炭の上に赤い炭を乗せておくとじわじわと熱が広がる。子供の頃、親戚の家にある掘ってない炬燵に入ると違和感だらけだっ