brave_avocet313

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焦げた運動靴

1970年代に産まれた私だが、家には掘り炬燵があった。 ただの掘り炬燵ではない。 寒い日に家族の足をあたためるのは電気ではなく炭だった。 毎晩、1日が終わると、母がもぞもぞと頭を炬燵に入れ、赤々とした炭に灰をかぶせる。 朝になっても灰をかけた炭はまだ熱をしっかりもっている。 新しい炭の上に赤い炭を乗せておくとじわじわと熱が広がる。 子供の頃、親戚の家にある掘ってない炬燵に入ると違和感だらけだった。たいして暖まらないし、なんか平らで他の人の足とぶつかったりして気まずくなる。