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2度目の就職の話 【薬局編 ②】

私が入社した時点では、20代の女性が薬剤科の科長で間もなく結婚退職をされるため、後の科長となる桐島さんに引き継ぎをしているところでした。
科長は私にはとても優しく、桐島さんには厳しい印象だったと記憶しています。
桐島さんは30代後半で子育てをしながら薬学部のある大学に通われた努力型のかたでした。
他の院内薬局で2年ほど経験を積んだ後、この病院に来られたそうです。

そして努力型であるとともに、控えめに見えて気位の高いかただと感じていました。

当時の科長は緊張と不安で張り詰めている私と昼食も共にし、カラオケで何を歌うかなどといった私のたわいない質問にも答えてくれました。

科長が退職されるまでは極めて穏やかな時間が流れていたのです。


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