3号分割
9年前の離婚後、夜職で働く中、様々なグレーゾンのかたたちとの避けられぬ出会いがありました。
その中でも自身が弁護士であることを前置きした後あなたに有利になるよう協力しますと近付いてきたかたがいましたが、話に具体性がなく実に怪しいものでした。
おそらく無資格であり、何も解決できる手立てもないのに私が労働で得たお金を詐取しようとする人だろうと見破り、すぐに交流を絶ちましたが。
そこから半年ほど経過し、縁あって福祉的な支援へと繋がることができ、長らく未払いであった国民年金の免除申請の手続きを支援員の同行の下で行うこととなりました。
そんな中何度となく年金事務所に通ったのに、なぜか3号分割のことを知る機会を与えられることはありませんでした。
福祉的な支援の下暮らしていた頃はネット環境がなく(就労が落ち着くまで2年間施設暮らしをしていました)、離婚から支援を受けるまでの間もその日の勤めを終えるのがやっとで、元配偶者がかけていた厚生年金の3号分割(※扶養されていた間のみ)が相手の同意なく出来たであろうことをつい2年ほど前に初めて知ったのでした。
あの弁護士と名乗る人も、支援の方たちもなぜそんな大切なことを一番に教えてくれなかったのかと思いました。
けれど支援のかたたちに対しては、私の難病の申請から、金銭的な問題解決、就労までの生活保護(医療のみ)の手続きから、障がい者手帳の取得、ハローワークへの同行‥と精一杯動いて下さり感謝してもしきれません。
そうではあるものの女性を支援する職に就かれているかたは、離婚からの生活破綻に到った人の多くが目の前のことに必死で、誰かに教えてもらわなければ3号分割のことを知らないまま期限の2年が過ぎてしまうものだということを心に留めておいていただけたらと思います。