効果を理解してトレーニングできているか_素振り
またはこちらのリンクから
https://www.baseballscience.net/%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%AA%8C/2020/
論文の内容
まずは上記の論文を読んでみてください。
(お時間ない方は以降の内容をご覧ください。)
こちらの論文は、普段使用しているバットを用いて思い切り素振りの練習をすることで、スイングスピードは上がるのかを検証している内容になります。
結果は、3週間上記の練習をしたグループとそうでないグループのスイングスピードには差があるとは言えなかったという結論です。
目的や効果を理解した上でトレーニングしているか
こちらの論文を紹介した理由として、一番伝えたいのは『目的や効果を理解してトレーニングをしているか』ということです。
データにより示していることは、
素振りというトレーニングは、スイングスピードを向上する目的には適していない可能性です。(あくまでこの論文の結果によるところなので断定はしませんが。)
ここからは個人的な考えになりますが、部活動をしている高校球児はスイングスピードを向上させたい中で、練習に素振りを導入している人はある程度いるのではないでしょうか。
(少なくとも私が高校生のときは、この効果もあると思っていました。)
素振りは、スイングの再現性を高めることで本番の打席で自分のスイングをすることを可能にするなどの効果があると思います。
一方でスイングスピードの向上には最適ではないとのことです。
なお、最近データを基にスイングスピードを上げるためのトレーニングはいくつか示されています。
今後データで示された上記の話はお伝えしていきます。
まとめ
今回は素振りによる効果を理解しているかを例に出しましたが、これはすべての練習やトレーニングに当てはまります。
打撃・守備・走塁練習から筋力トレーニングまで、どんな練習やトレーニングであっても、それが何の目的なのかを理解して取り組んでいるかどうかで、成長速度しかり、能力の向上に大きく影響を与えます。
過去紹介した以下の記事の内容のように、身体指標を目的にトレーニングを積むことも1つでしょう。
目的とそれに即したトレーニングができているかを意識して高校生という貴重な時間を過ごせるように意識してみてください。
まだまだ新たな発見が多い
統計に基づく野球の論文は、まだまだ沢山興味深く高校球児の皆さんにとって有益な情報が存在します。
それなのに、知る機会が少ないと思います。
もっとはやく知りたかったと思う情報は調べれば調べるほどでてきます。
今後も皆さんにとって関心があると思う論文を見つけたら発信していきたいと思います。
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