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Shrinkパーソナリティ症 双極と誤解されるのか?

Shrink-精神科医ヨワイーは、最終話の第3話を迎えました。皆さんはこのドラマをどのように楽しまれましたか?

第1話がとても好評で、続編を望む声も、SNS上でよく見られました。
第2話は、双極症でした。
普段理解されにくい、この病気がどのようにドラマ化されるのか、大変期待しましたが、いろいろ気になる箇所が多すぎて、少し期待には届かなかった気がします。私の中では、どうにか及第点というところでしょうか。

そして、第3話ーパーソナリティ症が放送されました。
こちらの病気も、名前は聞いたことあるけど、どういう病気か名前からは全くわかりにくい病気ですね。

3話の冒頭部分で、バーで働く主人公の女性が、客に向かってグラスを投げつけて割ったり、誰彼構わず、暴言を吐くシーンが流れます。いかにも情緒が不安定で、それがいつもの状態であることが示唆され、周りが持て余す様子がうかがえます。

そしてその後、彼女はひだまりクリニックの弱井先生の元を、尋ねるのですが、そこで、彼女が放った一言。

「双極じゃないかと言われて、病院へ行くよう勧められたので、来ました。」
「双極じゃないかと。」

二度、弱井先生の前で、双極と繰り返しました。

双極症は、知られていないことが一番大きな問題なのだけれど、その上、症状の大きく異なる1型と2型があり、そのことが周囲の理解を得るのを更に難しくしています。

知らないのなら、それはそれで仕方ないでしょう。
でも、双極症というものがどういう病気かも知らずに、相手の気持ちも考えず、ギャーギャー暴れて、他人の迷惑になる行為を繰り返す人のことを、「双極みたい」と言っている。
これには、驚きました。

双極症を中途半端にかつ誤解して理解し、わかったつもりになっている人が、世間には一定数いるらしいことも、この一言で露呈しました。

双極性障害、双極症、双極1型、双極2型という言い方は、どれも正しいですが、「双極」とそこで切るのはどうでしょうか?

私は、「身障」と同じ差別語の匂いがしました。

コミックで使われていた表現なのか、NHKがドラマ化の際入れた表現か、わかりませんか、違和感しかありませんでした。

ただただ、悲しかった。
第3話に来て、1話からこの番組を楽しみに見ていた双極症患者にとって、こんなどんでん返しが待っていたとは。

双極症は「脳の病気」で、一旦何かのきっかけで躁状態に突入したら、自分でコントロールすることもできなくなり、薬の力や、はたまた強制入院のような形を取らなければ治りません。
パーソナリティ障害の、’わがまま’や’こっち向いてアピール’が常態化して続いている症状とは、普通の正しい知識があればすぐ見分けがつくはずだと思われます。

私も、今までパーソナリティ障害のことは何も知らなかったので、何も言えませんが、今現在もこの病気で苦しんでいる人が何万人もこの日本にいるのでしょう。

この番組では、投薬された形跡もないし、先生の精神療法とデイケアなど医療職のケアと助けで、半年後にすっかり元気に立ち直れるのなら、思い当たる方はぜひ受診されるといいですね。

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また、note内で、「双極障害1型患者の考えること」というマガジンに双極性障害関係で書いた記事をまとめています。
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