巡り巡って、繰り返す流行と、今と昔の感性の共通点。
ヤフーニュースを見ていた。ふと目についた
「コンパクトデジカメが若者の間で流行。中古品価格が一年で20倍に。」
というニュースのタイトルが目に入った。
どうも10代〜20代の間で、デジカメ黎明期のザラついた画質や、様々なデザインに惹かれているようだ。
AMラジオのデザインに一時ハマった自分としては、色々なデザインに惹かれるのはとても納得できる。
しかし、デジカメ黎明期の暗がりでの手ブレや200万画素の様なカメラでL判では問題なくても、ズームしてトリミングしたりするにはちょっと耐えない画質にウンザリしていた記憶がある。
大体20年前に買った初めてのコンパクトデジカメはPanasonicのF1という機種だった気がするけど、どこにいったんだろう。
捨ててないのにいつの間にか手元から無くなってしまうものってありますよね?
ちなみに調べたら「2002年12月発売/320万画素/光学3倍ズーム」だそうな。
最近は、スマホのカメラでもかなりキレイに写真が撮れるのが、逆に10、20代の間ではあまり面白い写真とは思えず、あえて古いスマホや黎明期のコンデジで写真をとっているのだそう。
初めはキレイに撮れた方がいいのに。と思った。
しかし、よくよく記憶を掘り起こしてみると、ちょうど20歳くらいの時にロモというフィルムカメラが流行っていた。
ロモは「写るんです」や「フィルムカメラ」に比べ、あえて画質が昔っぽい(エモい)感じに撮れるけど、ピントがあってない事もよくあり、四隅は中央より暗く写った。
フィルムかなんかを使って、ちょっと変わった写真も撮れたと思う。
とにかく昼間ならデジカメでキレイな画質で写真が撮れる様になっていた頃にあえて画質を落として、どんな写真が現像されるか楽しんだ。
あー、流行は巡るんだなと思った。
昔の若者と現代の若者を比べ、昔はこうだったという様なマウントが頭をよぎる事もあるけれど、結局その年代に感じる感性には大きな違いはないんじゃないかと思う。
流行は作られるというけれど、それがいいと思われなければ流行らないわけだし。
若い子の感性と、おっちゃんになった自分も過去には共通の感性を持ちその時を記録に残して楽しんだという共通点がある事がなんとなくうれしい。
最近はスマホのカメラで満足していたけど、結構前にミラーレス一眼を買ってあまり使ってないからたまには紅葉でも撮りに出かけようかな。