妹が自死を選択した日。
もう何年か前の話しになるけど、夜中に急に叔父から電話がかかってきた。
夜中の3時過ぎた頃だったと思う。
「Kが自殺未遂をして、心肺停止で今病院に運ばれた。とりあえずまた連絡するけど、そういうつもりでいて。」
現実感は無かった。自分は東京、妹は静岡。
妙に冷静だったのを覚えている。
革靴で行こうか、それとも荷物で持って行こうか。
礼服がない。スーツでいいか。と全く今起きている事を自分の事として受け止めていなかった。
しばらくして、
(心肺停止って心臓止まってて、呼吸も無いって事だよね?死んだって事?)
と、段々と怖くなってきたのを覚えている。
翌日、友達と美術館に行く約束があったが、キャンセルし夜が明けてからすぐに静岡の妹が搬送された病院に向かった。
地元の駅に叔父さんに迎えにきてもらった。
母親は取り乱していてとても運転をするような状況でないと聞いていたから。
病院について、やたら淡々とアレを書けコレを書けと、注文が多く感じたのと、自分の感情と看護師の感情が噛み合わない状態で、やたらと腹が立った事も覚えている。
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