はっきりNOと言おう!困った時に役立つドイツ語
今日は最初のドイツ語の授業や、日常で困った時にこれさえ知っていれば役に立つ!というドイツ語を紹介します。
「はい」と「いいえ」は基本の基本ですが、ドイツ語を話す上で、これらをはっきりさせることが一番大事なのです。
■はい、いいえ■
Ja. (ヤー)
はい。
"Ja, Genau." は「はい。その通りです。」という意味です。
Nein. (ナイン)
いいえ。
"No, thank you" のニュアンスで感謝を込めて断りたい時は "Nein, danke" を使います。
はっきり言いたく無い場面では、日本語の「いや〜、」というニュアンスで"Nee,"と言うこともあります。
「申し訳ないですが…/残念ですが…」のニュアンスで断りたいときは"Leider nicht."を使い、"Sorry"は本当に自分が悪いと思っている時以外日常では使いません。
Doch.(ドッホ)
そんなことはない。
否定の否定をするとき使います。英語にはない概念です。例えば、
〜
Haben Sie keine Fahrkarte gekauft?
(鉄道のチケットを買っていないのですか?)
Doch. Ich habe schon gekauft.
(いいえ、既に買いました。)
〜
Ich kann nicht gut Deutsch sprechen.
(私はドイツ語を上手く喋ることができない)
Doch, du kannst sehr gut Deutsch sprechen!
(そんなことないよ、君はドイツ語を上手く喋ることができる!)
■分かりません■
Ich weiß nicht.
(イッヒ ヴァイス ニヒト)
知らない。
「ノーアイデア」のニュアンスで「思いつかない。見当もつかない。」と言いたい時は、"Keine Idee./ Keine Ahnung."と言います。
Ich verstehe nicht.
(イッヒ フェアシュテーヘ ニヒト)
理解できません。
マイナスな意味は何もないので、よく分からない、と聞き返すときにも使えます。
助動詞をつけて"Ich kann nicht verstehen. "(I cannot understand.)でも同じ意味です。
■聞き返す時■
Wie bitte?
(ヴィー ビッテ?)
なんですか?
色んな場面で使える万能の単語Bitteの、語尾を上げて「なんですか?」と聞き返します。
"Bitte?"だけでも聞き返す時の言葉になりますが、この方がより丁寧です。
Noch einmal, bitte.
(ノッホ アインマル ビッテ)
もう一度、お願いします。
最上級に丁寧な聞き返しは、"Können Sie bitte wiederholen?"だと思います。
聞き返すことは何も悪いイメージを持ちません。分からないことを素直に分からないと言うことは寧ろいい事なので、何度でも聞き返しましょう。
ドイツ人と会話する時の心得
ドイツ人と日本人は似ているとよく言われます。
部分的には確かにそうかもしれません。ですが、ドイツ人と日本人の「優しさ」の定義は正反対です。
日本で好まれる「婉曲的表現」「愛想笑い」「とりあえず打つ相槌」このどれも彼らは必要としていません。
文法を崩した表現ほどフレンドリーな日本語と違って、ドイツ語の表現は非常にダイレクトで、文法に忠実です。これはドイツ語を外国語とする人にとっては、会話する上で分かりやすいという点で有り難いことです。
また、平坦に流れるように喋る日本語と違って、ドイツ語はアクセントと勢いをつけないと伝わらないということも、日本語と違う点だと思います。
「素直に」「はっきり」「最後まで」言うことが、ドイツ人と会話し、本当の友達になる上で求められることだと感じます。
文化の違いでNOと言うのは、私達日本語話者にとって時々難しいことですが、はっきりNOと言えるドイツ語話者になりましょう!