【修士号】ドイツ留学への道のり
ヨーロッパは授業料が高い?英語や外国語で勉強するのは難しい?自分の興味とじっくり向き合いたい?
ドイツ留学が全てを解決します。柔軟に念入りに準備をして、ドイツ留学への道を切り開きましょう。
ドイツの総合大学への出願方法を紹介します。
私は大学院(修士)の出願を行いましたが、学士もこのような出願方法が一般的だと思うので、大学に行こうと思ってる人も参考にしてください。
最後の部分で記述しますが、最後の最後まで諦めないことが肝心です。
ドイツ留学のメリット
・国立大学の授業料が留学生でもタダ
・英語で勉強できるコースが沢山ある
・基本的に2年間のマスターコースがある
・多民族、多文化、多宗教の共存する環境がある
・交通費を浮かす様々な学生割引や便利なサブスク
・アカデミックなディスカッションに強くなる
・夏休みが長い
↓こちらに詳しく記載しています
志望校選び
自分の勉強したい分野で出願大学を絞ります。
修士の場合、基本的に同じような分野のアカデミックなバックグラウンドが必要になります。例えばオスナブリュック大学の平和学のコースだと、社会学・政治学・国際関係の分野を既に学んでいることが条件となります。分野が完全に一致していなくても、似たようなバックグラウンドを持っていることをアピールすることでカバーします。
⚠️ほとんどの学部学科が冬学期からの募集ですが、夏学期からの募集もあるところや、逆に夏学期からしか募集がないところもあります。各学部学科の募集要項を確認してください。
このDAADのサイトはドイツの大学選びに有用です。↓
Uni-Assist に書類を提出する
これは大学と留学生をつなぐ公式の架け橋のようなもので、ここからほとんどの大学の学部学科に書類を提出できます。いつから出願が始まるのかもここに記載があります(大体5月頃)。
提出された書類はUni-Assistの方でスクリーニングにかけられ、語学の必要要件や学士での必要単位取得条件を満たしているかを、このUni-Assistが大学の代わりにチェックします。
そのまま各大学に、Uni-Assistから書類が転送されます。
提出する書類の例:
CV
Europassというサイトで英語やドイツ語のCVを作成できます。高校・大学の成績証明
高校からの成績証明を要求されることが多いです。EUの単位と日本の単位を換算する公式がないので、必要な単位を過去に取っていることを分かりやすく証明することが大切です。
モチベーションレター
入学したい理由を論理的、端的に書きます。ここでも、入学に必要なアカデミックなバックグラウンドを持っていることをアピールします。語学の証明
英語やドイツ語の、学部学科によって要求されている各言語の証明を提出します。ドイツも英語の証明はTOEFLかIELTS(ほとんど6.5。6.0や7.0のところもあり)の証明書で大丈夫なことが多いです。
スクリーニングで既にダメ元でも、提出した大学の本審査を受けることができる可能性もあります。
大学ごとのアンケートにも答え、大学の要求があればモチベーションレターもここで添付して提出します。
⚠️Uni-Assistに窓口が無い大学もあります。このような場合は、大学のポータルサイトに直接出願する必要があります。
Uni-Assistに支払い手続き
+ドイツに書類送付
Uni-Assistに手続き料を支払います。支払額は何校出願するかによって決まります。
・1コース目・・・75ユーロ
・2コース目以降・・・+30ユーロずつ
Uni-Assistの指示に従って、Uni-AssistにPDFで添付したものと同じ書類(ハードコピー)を、ドイツ宛に送ります。
Uni-Assistのドイツのアドレスはここに記載があります。↓
Uni-Assistから数ヶ月後にくるメールは合格通知ではなく、スクリーニングの結果が記載されており、不足している書類の提出などを求められることもあります。
このポータルサイトを使った出願手続きは一校一校に書類を送る手間を省いてくれるので、非常に便利です。
大学から結果が届く
結果は、夏頃に大学からメールで届きます。合格の場合は、入学書類をよく読み、追加の書類提出があれば行い、渡航の準備に入ります。
不合格の場合は、不合格書類に理由が書いてあることもあります。ここで、落ちてもまだ諦めないことが肝心です(↓理由は下へ続く)
私は8月末にオスナブリュック大学から合格をもらいました。6月頃から寮の順番待ちリストに入っていたので、10月からドイツで生活を開始できてよかったです。
出願する上で大切なこと
時間がかかることを念頭に置く
ドイツはメールや書類の処理に日本より長く時間をかけます。基本的に5月頃出願しても、6月や7月は大学のテスト期間に差し掛かるので、大学から合格が出るのは8月以降になり、そこから連絡が返ってくるのは秋頃になる可能性もあります。はっきり言ってドイツの大学も、日本人を受け入れることに慣れていません。辛抱強く待ちつつ、できる準備を進めることが大事です。(ドイツの寮はいつもキャンセル待ちです。留学生は健康保険の加入も必須です)
単位換算の公式がないことを念頭に置く
何度も言うとおりヨーロッパのアカデミックな単位(ECTS)と日本の大学の単位は、全然数が違う上に正しく換算することができません。学士で必要な単位が足りているかどうかは未知数であると言うことです。言い方を変えれば、ドイツの大学から「単位が足りない」と理由をつけられて落とされる可能性が大いにあるということです。アカデミックなバックグラウンドは重視されるポイントです。
落ちても諦めない
このように、要件を満たしているのに単位数などの曖昧な理由をつけて大学から入学を拒否されることもよくあります。そのような場合は、メールか電話で直接問い合わせてみましょう。不合格の理由が分からなければ、それを問い合わせてみましょう。実際、私のコースでも、少なくとも4人も、一旦落とされてそれでも合格したという人たちを見つけました。本当に入学したいという旨を伝え、交渉を諦めずに扉を叩き続ければ開きます。絶対に諦めないことが肝心です。
合格がもらえたらまずはドイツに渡航し、ビザの準備は入国後に行います。なぜなら、日本のパスポートを持っていれば3ヶ月まではビザなしでも滞在できるからです。
これはとてもラッキーなことです。なぜなら、ドイツ入国にビザが必要な他国から来た人で、合格を貰えてもビザ発行が間に合わず到着が半年も遅れてしまった人もいるからです。
交換留学でなく正規留学の場合、ドイツ留学を保証してくれるシステムも斡旋してくれる企業もありません。ですが、たとえ前例を見なくとも、ドイツ留学の道は、いつでも日本人に大きく開かれているのです。
出願時期も遅く、手続きに時間もかかりますが、自分のペースで着実に進んでいけば大丈夫です。
私がこの文章を書いたのは最後まで諦めないで交渉することの大切さを伝えたかったからです。
もっとたくさんの人にドイツ留学への道が開かれることを願っています。